読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

豊富な変化球で勝負する先発投手 日本新薬 西川  大地選手 2017年解禁済社会人右腕投手

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日本新薬は終盤に突き放され、元近鉄吹石徳一監督は指揮官として2度目の都市対抗も昨年に続く初戦敗退。「負けるべくして負けた。7回にミスが出てしまった。全国で勝つためにはもう少しレベルを上げないと」と嘆いた。

 0―2の3回に吉野がセーフティースクイズを決めると、5回には9番・板倉の左越えソロで同点に追いついた。しかし7回に好投を続けていた先発の西川が先頭の岡崎に左前打されると、続く林の打球を二塁手・吉野が失策。ピンチを広げ、代わった榎田が堀越に勝ち越しの2点適時二塁打を許した。その後も流れを止められず、この回一挙5点を失った。

 直後の7回に安打と死球で無死一、二塁の好機をつくりながら、黒川がバント失敗。結局この回も得点を奪えなかった。攻守で出たミスが大きく響き、指揮官は「ミスをしたら負けるということです」と口元を結んだ。

日本新薬、終盤に突き放され無念 元近鉄・吹石監督「ミスをしたら負ける」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【西川選手の紹介】


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181センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボール・フォーク

 経歴:高知高ー立命大ー日本新薬

解禁年:2017年

 

 セットポジションで左手を伸ばしたまま高く上げ、折り畳んだ右腕で大きく振りかぶらず投げるフォームから最速145キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。

 変化球の割合が非常に多く、球威や落差ある変化球で三振を奪うよりも小さく変化球やカーブでカウントを整えたり打たせて取るピッチングでアウトを量産していくタイプ。圧巻する投球をするわけではないが大崩せず安定して試合を作れる先発として、日本新薬ではエース先発として好投しています。

 

【指名への課題】

 球威で抑えるタイプではありませんがコントロールが緻密というわけでもなく、都市対抗全日本選手権での登板ではストレートや変化球が高めに抜ける点が多々見受けられました。小さく変化する球が多いため芯で打たれず長打にならずに済んでいますが、この問題がプロ相手でも問題なくいけるかといわれればそうはなりません。力で持っていけるスラッガーが多くなるプロ相手では、芯でなくても高めに抜ければパワーで長打に出来てしまいます。特にランナーが出ると変化球が高めに抜けやすくなるため、ランナーが貯まり高めに抜けた変化球を引っ張られライン際に落とされ失点・・・という場面もありました。

 コントロールで優れているタイプではないため、そうなるとストレートが常時130台というのはこころもとなくなっており、高めの釣り球も見せ球にしか使えず空振りを奪えることはほとんどありません。

 

【指名順位予想】

 すでに解禁済であるため求められるのは即戦力先発。しかし先発としてはパワータイプへの対応が課題であり、打たせて取るタイプのため、得点圏にランナーを出しゴロやフライも許されない場面で空振りを取れる球はスライダーとフォークになりますが、フォークは外れることも多く後逸も許していたためランナーがいる場面では無理。スライダーは抜けることが多くストレートも球威はないため空振りを取れる球が大きな課題となっています。

 このため即戦力とするには課題があり、指名順位は現状では指名漏れが濃厚。決め球をカットボールとしているため、もう少しストレートの力が欲しいところです。