読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

独特の横手投げフォームの左腕 日本生命 清水 翔太選手 2015年解禁済左腕投手

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スポニチ後援第41回社会人野球日本選手権第9日・準々決勝 日本生命3―0NTT西日本

(11月7日 京セラドーム)
 日本生命都市対抗との「夏秋連覇」へあと2勝とした。左腕の清水が8安打されながらも完封。十河章浩監督は「期待以上」と称えた。

 今秋ドラフトで指名漏れ。当日はスーツを着て待機していたが、声はかからなかった。ただ、気持ちを切り替え「目の前の一戦一戦」に集中している。入社1年目の148キロ右腕・小林らも台頭する中、左のエースは存在感を見せつけた。

 ▼NTT西日本・戸柱(DeNAドラフト4位指名。2安打も9回2死二塁で三邪飛)最後は打ってやろうと気持ちが入りすぎた。プロでは球団の信頼を勝ち取れる捕手になりたい。

スーツ姿でドラフト待機も…日本生命・清水 切り替え完封勝利― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【清水選手の紹介】


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177センチ78キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・チェンジアップ

 経歴:麗澤瑞浪中京大日本生命

解禁年:2015年

 

 セットポジションで体を一塁側に倒しながら足を上げ、横手投げの低い角度から腕を振るフォームから常時130前半のストレートを投げる左腕投手。元々はスリークォーターで投げるオーソドックスなフォームでしたが、現在は横手投げにフォームチェンジしています。

 球速は速くないもの低い角度から弧を描くように低めに集まり、コントロールよく投げるストレートは特に左打者から遠く見えるため空振りを奪えており、球速はないながらも空振りを奪えるストレートとなっています。変化球も大きく変化しないものの打者の手元で落ちるスライダー・チェンジアップを武器としており、ストレートが一瞬浮き上がるように軌道を描くため、ストレートと変化球の見分けがつきにくくフォームの変則さも相まって非常にタイミングが取りづらい選手となっています。

 解禁年である2年目は先発として起用され結果も残していましたが指名漏れ。現在は日本生命の投手陣の豊富さも相まってロングリリーフも出来る中継ぎとして起用されており、JFE西日本相手に3番手で登板。4回5奪三振無四球無失点と好投しています。左右どちらに対してもコントロールが崩れないため中継ぎながら長いイニングを投げることが出来ており、試合を作れる中継ぎとしても評価されています。

 

【指名への課題】

 15年に大卒社会人として解禁済となっているため、すでに年齢は28歳(2019年時点)となります。その上19年に指名されたとしてもプロで投げるのは翌年のため、プロ1年目で29歳ということになるため、即戦力として見れなければ指名はまずありません。最年長では30歳でドラフト指名を受けた記録はあり、最近でも14年ドラフトの日ハム5位の瀬川投手(室蘭シャークス)が指名当時で28歳となっています。

 年齢上1年目からフル回転できなければ1~2年で戦力外となる可能性がある選手。このため左右問わず安定して抑えられること、そして調子の良し悪し関係なく抑えられることをアピール出来なければなりません。現在は中継ぎとして安定したコントロール、出所の見難いフォーム、そしてストレートと判別のつきにくいチェンジアップが武器ですが、プロが中継ぎとしてみるには、獲得後中継ぎとして計算しやすいよう左殺しになるような球が一つ欲しいところです。

【指名順位予想】

 スリークォーター左腕ということで良くも悪くも特徴のない選手となっていましたが、フォームチェンジで左右どちらも苦手とせずコントロールも安定しているため、即戦力中継ぎとして期待できます。

 特に左の中継ぎはどの球団も不足しており、中継ぎは先発と違い選手寿命が短く循環が激しいポジション。このため1年目から起用できるなら年齢は絶対的ではありません。このまま中継ぎとして安定して成績を残していけば指名順位は7~9位の下位指名が指名順位となります。19年は社会人投手が全体的に数が少ないため、どうしても中継ぎが欲しい球団が解禁済のなかで狙う選手になります。つまり19年に指名漏れになるとプロ1年目で30歳となるため指名の可能性は今後もなくなります。