読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

攻撃型ショート  桐蔭学園 森 敬斗選手 高卒左内野手

 

◆第91回センバツ高校野球大会第5日 1回戦 啓新5―3桐蔭学園(27日・甲子園)

 昨秋の関東王者・桐蔭学園(神奈川)は、春夏通じて初出場の啓新(福井)に敗れ、初戦突破はならなかった。OBのスポーツ報知評論家・高橋由伸氏(43)=前巨人監督=が観戦に訪れる中、プロ注目の好打者で主将の森敬斗遊撃手(3年)が3安打の活躍を見せたが、16年ぶりの甲子園勝利はつかめなかった。

 左翼線の打球を夢中で見つめた。1点を追う5回1死。森が二塁打を確信し膨らんだ瞬間、すでに一塁ベースの直前だった。空過して踏み直し、単打止まり。「慌てていたと思う。打球を見ていて情けない」。人生初の珍事だった。初回には神田一汰が芝に足を取られ、先制右越え三塁打を許した。森は「甲子園の雰囲気に浮ついて、自分を見失っていた選手が多かった。主将として責任を感じる」。横浜に続く神奈川勢2校の初戦敗退は、08年(慶応、横浜)以来2度目となった。

 それでも、由伸氏の前で初回に左中間二塁打。7回1死三塁で「何か起こせたら」と遊撃適時安打を放った。差し入れられた「Y24」パーカのお礼に、由伸氏の91年夏2回戦(柳ケ浦戦)と並ぶ3安打で1打点。先輩の高校時代の映像を見て磨いた技術で逆方向に運び「自分のスイングができた」と気を吐いた。

 巨人・長谷川スカウト部長は「バネがあるし、体にバットがついてくる。田中広(広島)、井口(ロッテ監督)の高校時代と比べても、遜色ない」。日本ハム・山田スカウト顧問は「小園(広島)タイプ。今大会の遊撃で1番かな」と認めた。

【センバツ】桐蔭学園・森、OB高橋由伸氏目前で3安打もベース空過反省「練習が足りない」 : スポーツ報知

 

 

 【森選手の紹介】

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175センチ68キロ 右投げ左打ち

ポジション:ショート

 

 高校通算9本。鋭いスイングではじき返すバットコントロールの優れた打者。OBの高橋申伸選手のようなフォームと強打、そして端正な顔立ちから「高橋2世」と評されています。小柄ながら遠投110mの強肩と50m5秒後半の俊足を持ち合わせており、高い身体能力が魅力の選手となります。

 関東大会1回戦の常総学院戦で逆転サヨナラ満塁ホームラン。さらに春日部共栄戦で2ホームランを放ち大きく注目されるようになりました。

 


2018関東大会決勝 桐蔭学園高校 1回表 森君のツーランホームラン

【指名への課題】

 守備についてはあまり特筆すべきものがなく、強肩であるものの送球精度にも課題があります。強肩と俊足は多くのスカウトが評価していますが、プロ入り後はショートとして見るよりも、Dena・梶谷選手のようにコンバートしてスイングの鋭い左の強肩外野手としたほうが計算しやすい選手となります。

 また打撃型としても通算本塁打に物足りなさがあり、コンバート前提で評価するならば巧打型の外野手となり、三振数の低さも評価し4番というよりは1~3番タイプとなるため1~2位候補にまで上り詰めるにはまだアピールが足りていません。

 

【指名順位予想】

  桐蔭学園は進学志向が強い学校のため、プロ志望は出さず進学する可能性が高い選手となります。今は左打ちで打撃型の外野手が不足しているため、進学先でコンバートし打撃を鍛え外野手即戦力を狙う道もあります。

 もしプロ志望を出した場合、現状では身体能力型の左打ち野手としての評価で3~4位指名となります。