読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

守備能力抜群の小柄な内野手 法政大 相馬  優人選手 大卒左内野手

今季初打席、早大2回戦の9回2死から放った右前安打。相馬優人(営2)が開幕前の不調を、持ち前の勝負強さで振り払った瞬間だった。そして勝ち取った立大戦でのスタメン。「なんとしてでも塁に出よう」と1番打者の重圧に負けず、見事3安打を記録。その背中には、今期大ブレイクの予感が漂っている。

 ベンチ入りこそしたものの、出場機会に恵まれず悔しさを味わった昨春。7試合に出場しながらも六大学のレベルの高さを痛感した昨季。1年目でのリーグ戦出場にも慢心せず、向上心を忘れたことはない。そして、今季は背番号が3に。2年生唯一の1桁台に周囲の期待の高さも見てとれる。

 相馬最大の武器は、チームトップレベルの守備力。今期もフットワークの軽い守備で抜群の安定感を見せている。そこに現在好調の打撃力が加われば、相手にとって脅威の存在となるに違いない。1勝が遠い今季、今こそチームの真価が問われる時だ。冬を越え一回り大きくなった機動戦士が攻守で勝利を引き寄せてみせる。法政に春は来ないとは言わせない。

法政大学【明大戦展望】相馬優人 不振脱却を果たしスタメン復帰― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【相馬選手の紹介】

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172センチ72キロ 右投げ左打ち

ポジション:セカンド

 

 法政大において守備能力が高く評価される小柄な内野手。63試合で記録されているのは9失策と高い守備率を誇っており、広い守備範囲と打球反応が良く、イレギュラーバウンドした球にも素早く反応しすぐに返球できており、2年春からレギュラーで起用されるなどチームにおいても高く評価されています。

 打撃については通算本塁打0本と長打面でのアピールは少ないものの、振り抜くスイングでインコースも上手く捌きます。特に低めを拾い外野の間に落とすと俊足をいかし二塁打にします。

 


<2019年ドラフト候補>法政大学 相馬 優人 選手(健大高崎)【3年】:東京六大学野球2018年 春季リーグ立大戦

【指名への課題】

 通算本塁打0本とあまり長打力がなく、俊足で守備型野手のため1・2番で起用したいところですが、起用は下位打線が多くなっています。その原因は出塁率の低さであり、62試合起用で四死球はわずか10個。ならば安打で出塁しているかといわれれば、234打数86打数で打率.286.決して悪くありませんが早打ちする癖があり、あまり球数も稼げていません。長打率も3割台後半とあまりアピールできていないため、長打がなくセカンド起用が多いながらチャンスメーカーとしての起用が見込めないのはマイナスポイントとなります。

 

 

【指名順位予想】

 内野手はショート起用できるかどうかが重要となってくるため、セカンド起用が多い現状では上位指名は見込めません。その上1・2番候補が欲しい球団にとっては出塁率の低さがネックとなります。本塁打があれば下位打順でも起用できるかもしれませんが、単打が多い現状では打順に困る選手となります。

 このため指名漏れの可能性が高い選手となります。社会人に進むショートスタメンを勝ち取り、ショート起用が見込める守備型即戦力とならなければ、今後も指名は望み薄となります。ここから指名を勝ち取るには、長打が急に増えるタイプでは無い以上、出塁率を上げて1・2番の内野手に困っている球団の指名を狙うほかありません。