読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

キレのあるサイドスロー 明治大 伊勢 大夢選手 大卒右腕投手

 

背番号が選手を大きく変えるか-。4月から最上級生となる明大・伊勢大夢(ひろむ)投手が今春から背番号『11』を任されることに決まった。

 「星さん(知弥投手、17年D2位でヤクルト)と同部屋だったとき、『11』になってから、星さんが普段以上に練習に力が入っていたのを見てきた。自分もプロに行けるようにやっていきたい」

 最速151キロの横手投げ右腕の伊勢が、心機一転を誓う理由がある。東京六大学で昨秋まで通算9勝を挙げ、最速154キロのドラフト1位候補のエース、森下暢仁投手が新チームの主将に就任。リーグ指定の主将番号『10』となり、通算3勝の伊勢にエースナンバーが回ってきた。

 いずれも4年時に『11』を背負った先輩の川上憲伸(元中日)、野村佑輔(広島)、山崎福也(オリックス)、上原健太(日本ハム)、斉藤大将(西武)はドラフト1位指名された。善波達也監督は、3年前に柳裕也投手(中日)が主将の『10』で、星が『11』の“ダブルエース”で、明治神宮大会優勝に輝いたケースの再現を狙っている。

【乾坤一筆】伊勢が明大エースナンバー「11」に!! (1/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

 

【伊勢選手の紹介】

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181センチ86キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・シンカー・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップからあまり腰を落とさずスリークォーターとサイドの中間の高さで横から投げるフォームから最速150キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。球速以上に速く見えるストレートを低めに投げ込む、ストレートを掬い上げようとスイングしてきた打者を落ちる変化球で空振りを奪います。サイドスローながら140前半を出す速さと低めに投げ込めるコントロールが武器であり、相手主体のスイングをさせません。

 3年春に本格的に起用され、森下選手と並ぶ先発2枚看板として7試合に登板し3勝1敗となっています。現在はロングリリーフ込みの中継ぎとして起用されています。


<2019年ドラフト候補>明治大学 伊勢 大夢 投手<九州学院高校>【2年】:東京六大学野球2017年 春季リーグ東大戦

 

【指名への課題】

  伊勢選手の魅力はサイドから140超のストレートを低めコーナーに投げられるコントロールとキレでした。

  しかし3年秋から調子が上がらず、4年春では中継ぎとして起用されています。球速は145前後とアップしていたものの、武器だったコントロールが悪くなっており、全体的に高めに集まるようになっています。ファールが続き球数が多くなるため先発としてはまだ不安定さが残る竹田選手にとって代わられています。

 変化球も小さく変化するタイプで低めのストレートを狙ってきた相手を打ち取るのに有効な変化球のため、低めのコントロールを取り戻せるかどうかが鍵となります。

 

 

【指名順位予想】

  先発としては復帰できておらず、中継ぎとしても本調子とはいえません。このため当初は二軍調整をはかり、夏ごろに一度昇格を見込みたい選手となります。好調なときの投球を一度披露しており、現在も本調子とはいえませんが、見込めないほど破綻しているわけでもありません。

 調整がうまくいけば一年以内に戦力として見込める選手のため、4~5位が指名順位となります。秋季リーグで調整がうまくいき先発として結果を残せれば2位指名も見えてきます