読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人の新外国人選手レイモン・ラモスの特徴と支配下への課題について

 1軍練習でさく越えを連発し注目されたモタ選手の一方、同期入団の育成右腕、R・ラモス選手はあまり情報がありません。そこで今回はラモス選手の選手としての特徴、そして支配下に向けた課題について触れたいと思います。

 

 

【ラモス選手の紹介】

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引用:二軍試合結果|読売巨人軍公式サイト

185センチ86キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・チェンジアップ・ツーシーム

 

巨人に育成選手として入団したイスラエル・モタ外野手(23)とレイミン・ラモス投手(22)が27日、川崎市ジャイアンツ球場で初練習。ドミニカ共和国出身で、前日に来日したばかりの2人は早速、キャッチボールなどで汗を流した。
 最速98マイル(約158キロ)の直球にスライダー、チェンジアップ、ツーシームが持ち球の右腕・ラモスは「フィジカルはパーフェクト」と体調は万全。「アリガトウ」「コンニチハ」と覚えたての日本語も披露した。 右投げ右打ちの外野手のモタは、マシン打撃を敢行。パワーが自慢で、「いつでも試合にいける]と仕上がりをアピールした。

 巨人では、同郷のメルセデスが昨季、同様に育成から支配下登録を勝ち取り、初勝利を挙げた。ラモスは「そうなるために日本に来た」。モタも目標は同じドミニカンの広島・バティスタ。ともにジャパニーズドリームを見据えていた。

巨人・モタ&ラモスが初練習 モタ「いつでも試合にいける]と仕上がりアピール― スポニチ Sponichi Annex 野球

 ラモス選手はメルセデス選手と同じ巨人が現地で行っているドミニカトライアウトを受験し、モタ選手とともに合格した23歳の右腕投手。最速158キロを誇り、マイナーリーグでは通算65試合10勝6敗13Sで防御率2.99となっています。

 投手としての特徴はセットポジションからあまり足を上げずテイクバックの小さいフォームから常時140~145台のストレートを投げ込んでいきます。最速158キロとの触れ込みからアダメス選手のような制球難パワータイプかと思いきや、コントロール重視タイプに感じられました。ストレートを狙ってきた打者をスライダーでタイミングを外させ、チェンジアップやツーシームで詰まらせるといった内容になっています。


2019/04/05 巨人 レイミン・ラモス 1イニング無失点の投球!

 

支配下への課題】

 課題となるのがその奪三振率の低さ。角度がある投げ方でないため、球速がないと空振りが奪えません。変化球もどちらかといえばストレートを見せ球に打ち損じを狙う球が多いため、追い込んでからがなかなか仕留めきれていません。コースに投げられるコントロールがあるならば見逃しを取れますが、それほどコントロールに優れているわけでもないため、ストライク先攻でいけても、2ストライクから気付けばフルカウントになることも珍しくありません。

 

  アダメス・カミネロ・クック選手とテイクバックの小さい角度をつけないフォームの選手は球速による降り遅れが空振りとなるため、球速が右腕としては平均的な現在では粘られることが多くなっており、比較的振ってくることが多い2軍ではまだ四球は少なく済んでいますが、ボールを選んでくる1軍では今の奪三振能力の低さは問題となります。

 

【今後について】

 試合によってはコンスタントに145~150キロを出している試合もあり、その時はストレートでガンガン空振りを奪えています。先発ならともかく中継ぎとして期待されているため、やはり現在の球速ではロングリリーフとして起用はできても勝ちパターンではまだ期待出来ません。

 パワーピッチャーはストレートよりも変化球のキレがどれほどかが鍵となってくるため、一つ大きな落差がある変化球が欲しいところです。いくらストレートが速くてもアダメス選手のように変化球でストライクを取れなければストレートは簡単に打ち返されます。マシソン選手の強みはストレートに加え20キロ近くの落差があるスライダーをコースに投げられることもあるため、変化球を決め切れていない現状では支配下は望めません。