読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

内野ゴロも安打にしてしまう俊足 福岡大 宮田 輝星選手 大卒両外野手

報知新聞社後援 第68回全日本大学野球選手権第3日 ▽2回戦 城西国際大8―2福岡大(12日・神宮)

 日本ハム・吉田輝星と1字違いで、プロ注目の福岡大・宮田輝星(ほくと)外野手(4年)が、城西国際大(千葉県大学)戦に「1番・中堅」で出場し、内野安打2本を含む5打数4安打と輝いた。

 50メートル5秒7の新星が、敗戦の夜にキラリと光った。「誰よりも輝いてほしい」と願って名付けられたという輝星は、「吉田輝星君と漢字1文字しか違わないので、よく『こうせい』と間違われます。『ほくと』です」と苦笑い。昨夏に右腕がブレークすると、地元・鹿児島の友人から「甲子園で活躍しているね、といじられた」という。

 もともとは右打ちで、俊足を生かすため昨年から両打ちに。初回先頭で一塁に、3回には遊撃に2打席連続内野安打。ロッテ・福沢スカウトは「遊撃手がちょっと待って捕球したところで、左打席から一塁までの半分を越えていた。足は一番、目立っている」とうなった。

 同じ「輝星」の名前に「吉田君まで見たことなかった。先に名前を売られた。守備、走塁は自信がある。(プロで)いつか対戦したい」と宮田。巨人・坂本勇を思わせるイケメンで、「よく言われます。右の打ち方も似ている」。吉田輝が札幌でプロ初登板初白星を飾った夜。坂本勇似の輝星も神宮で光を放った。

吉田輝星と1字違いの福岡大・宮田輝星が4安打「先に名前を売られた。いつか対戦したい」 : スポーツ報知

 

 

【宮田選手の紹介】

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177センチ68キロ 右投げ両打ち

ポジション:センター

 

 福岡大において1番センターに入る俊足のスイッチヒッター。その特徴は群を抜いた俊足であり、50m5.7秒を誇ります。普通のショートゴロだった当たりもショートが待って捕ったため内野安打にしてしまい、ファースト寄りのゴロでもカバーに入る投手より先に一塁ベースを踏んでいるほどの足を持ち、外野の間に打球が落ちれば二塁打となってしまいます。自身もこの足を活かすため右打ちから両打ちに変更しており、スカウトも全日本大学野球の出場選手の中で足が一番目立った選手として名前を挙げています。

 

【指名への課題】

 足を活かすために両打ちに変更しているように、宮田選手自身も武器は足であると考えています。そのためか打ち方が少しでも早く走ろうと走り打ちのようなフォームになっており、しっかりと体が残らず流されていくような打ち方となっています。このせいで変化球についていくことができず、変化球を振りにいくと引っ掛けたゴロ性の当たりばかりとなっています。足があるため外野の間にちょうどよく落ちれば二塁打にできていたりしますが、引き付けた当たりというのがないため強いライナー性の外野の頭を超える当たりというのがありません。そのためどうしてもノーパワーの印象が強くなっています。

 リーグの打撃成績も落ち込んでおり、打撃技術についてはまだまだ改善が必要な状態となっています。

 

 

【指名順位予想】

 足の速さについては本当に群を抜いた走力を持っています。しかし肝心の打撃についてはプロでは間違いなく押されて内野フライ・前進守備を敷かれてしまうような内容のため、今後は足に頼りすぎず芯に当たった当たりをどれだけ生み出せるかによってきます。

 現状では足を評価しての獲得となり、育成3~4位の育成指名となります。プロ入り後の理想のタイプとしても長打よりも俊足巧打型となるため、毎年1~2名は候補にいるタイプとなります。宮田選手はその中でも足は群を抜いていますが、一方で打撃は平均以下の状態のため、打撃で見通しがたたないと指名順位は上がりません。