<全日本大学野球選手権:東洋大7-1桐蔭横浜大>◇12日◇2回戦◇神宮
大学日本代表で福島・いわき市出身のドラフト候補、東洋大(東都)佐藤都志也捕手(4年=聖光学院)が3年連続出場の大舞台で初安打を放った。
5回に右前安打を放つと、7回にも左前安打。7-1で桐蔭横浜大(神奈川)に勝ち「去年はドラフト上位指名された3人を擁しても初戦敗退で悔いが残った。今日は集中力あったし、しとめられて良かった。目標は優勝、首位打者、MVP」と力強かった
【佐藤選手の紹介】
180センチ77キロ 右投げ左打ち
ポジション:キャッチャー・ファースト
東洋大では4番キャッチャーとして起用されている強肩強打のバッター。大学通算7本塁打を記録しており、一方で大学通算打率も3割越えを残しており、ミート力も高く評価されています。もともと打撃を評価されファーストで起用されていましたが、3年より捕手にコンバートされながらコンバート1年目で正捕手として起用されています。
二塁送球速度1.79秒を記録した遠投110mの強肩に加え50m6秒と足も速く、強肩強打の俊足バッターと3拍子揃った左打者と評価されており、大学代表ではライトとして急遽起用されるも自慢の強肩をいかしたレーザービームを高校代表戦で披露しています。このため捕手でなく強肩強打の外野手として起用を見込むスカウトもいます。
【指名への課題】
捕手として大きなミスはあまりしないものの、一方で捕手として特筆すべき何かがあるかといわれると、その点においては凡です。強肩であるもののコントロールに課題があり送球のスピードの割りにいまいち刺せていません。強肩捕手として評価できるかといわれれば、肩が強い野手止まりです。
スカウトも身体能力や打撃は評価する一方捕手としての能力には言及しておらず、プロ入り後は捕手として起用するには二軍で鍛える必要があります。
【指名順位予想】
高い身体能力とミート力からプロ入り後は強肩外野手として起用したい選手。候補の外野手と比較しても高い能力となるため、捕手としての経験から配球も読める身体能力型外野手として上位指名候補となります。
一方で本人は捕手へのこだわりが強く、捕手として指名を受けたいと発言しており、評価ポイントとずれている点は課題となります。捕手へのこだわりが強い場合、一年捕手をやらせてその上で結果によってコンバートするかどうかを決めなければならないため、一年余計に時間を要します。
今後佐藤選手がプロ志望を出すなかでポジションへのこだわりを発言するかが鍵となります。現段階での指名順位は2~3位の上位指名。捕手へのこだわりをどうするかで順位が変わってきます。