「全国高校野球選手権・2回戦、明石商4-3花咲徳栄」(11日、甲子園球場)
今秋ドラフト候補の花咲徳栄・韮沢雄也内野手(3年)は夏3年連続の聖地で、初めて初戦敗退となった。
明石商の2年生エース・中森に対し、四回1死一塁から鮮やかな流し打ちで左前へ運び、先制機を演出した。しかし、以降は快音が響かず。勝ち越された直後の八回には直球を捉えきれず、高校最後の打席は一ゴロに終わった。
今春センバツ4強に明石商を導いた右腕に対し、「後半でもずっと同じボールを投げていた」と脱帽した韮沢。進路については「そのつもりで練習しています」と、プロ志望を明かした。
【韮澤選手の紹介】
177センチ80キロ 右投げ左打ち
ポジション:ショート
強豪校において高校通算10本塁打を記録し、1年生のころからショートを守る左の巧打者。長打を量産するタイプではありませんが、決して逆らわず左右にヒットを量産。多くのスカウトからそのバットコントロールの良さを評価されています。
また守備についても球際の強さを持ち、急にバウンドが変わった球も逸らさずに捕球。内野深くからの捕球でも自慢の強肩でアウトにしています。
打撃については同校の先輩であり現西武の西川愛選手のタイミングの取り方を参考にしており、常にタイミングの取り方を意識することで売りである打撃成績を残しています。
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【2019年ドラフト候補】 花咲徳栄 韮澤雄也選手 打撃&守備集
【指名への課題】
ショートは肩の強さもそうですが、俊足であることが指名の絶対条件となります。韮澤選手は強肩については問題ありませんが、あまり足が速くありません。打撃も強打が売りでなくバットコントロールの良さが売りの巧打者タイプ。なおさら俊足であることが求められますがその条件を満たせていません。
また守備についても球際の良さはあるものの、ステップがあまり合わせられず中途半端な捕球になることがあり、ショートとして見るには守備面と足の速さが課題となります。
【指名順位予想】
ショートとして起用できるかどうかが微妙なところであり、どちらかというと進学してどのポジションで使えるのかをはっきりさせ打撃評価を上げていくのが理想でしたが、プロ志望を表明しています。
ただバットコントロールがよく巧打を苦手としないため、球際の強さと強肩を活かしサードもしくはライトとして起用していく可能性もあります。ただこの2ポジションで見るにはもっと長打が欲しいところです。当初は2軍でショートとして使ってはみるものの、常にコンバートの可能性を考慮しての起用となります。ショートとして見込めるかどうかで指名順位は大きく変わるため、順位は5~6位の下位指名候補となります。