<第90回都市対抗野球大会近畿地区第二次予選第1代表決定戦:三菱重工神戸・高砂6-1日本製鉄広畑>◇決勝◇3日◇京セラドーム大阪
日本製鉄広畑は兵庫県勢対決に敗れ、近畿一番乗りでの都市対抗本戦出場を逃した。
プロ注目で最速149キロ右腕・宮田康喜投手(22=姫路南)は5回途中から救援登板し、4回2/3を投げて4安打3四球で1失点だった。「まっすぐは良かったけど途中乱れてしまった」。140キロ代中盤の直球などを駆使して6奪三振も、8回1死満塁から押し出しで1点を失い「制球が悪かった。踏ん張りきれなかった」と悔やんだ。
この日は複数球団が視察し、オリックス・谷口スカウトは「去年より成長している。腕が振れるようになった。フォーク、スライダーで三振が取れるのが魅力」とコメントした。
【宮田選手の紹介】
181センチ83キロ 右投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
経歴:姫路南ー日本製鉄広畑
解禁年:2017年
セットから足を上げた後オーバースロー気味に振り下ろすフォームから最速150キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。基本は力あるストレートで押していきながら、緩い変化のスライダーでカウントを整えキレのあるフォークで空振りを奪います。
高卒時代は最速143キロと候補の一人止まりだったものの、社会人4年目に日本選手権で起用されると2試合5イニング無失点と結果を残しドラフト候補の一人として注目されると、5年目にはさらなる成長を評価されており本格派右腕としてさらなる注目を浴びています。
【150km/h】日本製鉄広畑・宮田康喜(姫路南)のピッチング
【指名への課題】
決してコントロールがよいほうでなく、連続ボールでカウントを悪くすることは珍しくありません。ただ宮田選手自身球威で抑えるタイプであるため、ある程度荒れているのは許容範囲となります。
しかしストレートは荒れやすく、スライダーもそれなりに抜けてボールになることもあり、フォークは落差があるため見逃しを奪う球には使えません。このため一つカウントを整えられる球が欲しいところになります。
また角度を活かす変化球としてフォークを使っていますが、見切られることも多くカウントが悪いときの決め球としては使いにくい点もあります。そのためチェンジアップやツーシームといった小さく変化する球も習得したいところです。
【指名順位予想】
年齢としては大卒社会人一年目。しかし即戦力とはみずに、二軍で課題を直しつつ戦力として見込んでいくといった方針となります。
本格派になれる要素は持っているため、6~7位の下位指名となります。