<神奈川大学野球:桐蔭横浜大7-3横浜国大>◇第6週第2日◇7日◇横浜スタジアム
桐蔭横浜大が横浜国大に連勝して勝ち点3とした。現在首位に立つ神奈川大とともに2位以上を確定させ、明治神宮大会出場権を争う関東地区大学野球選手権大会出場を決めた。
先発の三浦裕作投手(3年=川崎北)が失策などで初回に3点を奪われたが4回に1点を返すと、6回に打線が爆発。2本塁打と2三塁打などで5点を奪って試合をひっくり返した。
176センチ、110キロの“ぽっちゃり4番”渡部健人内野手(2年=日本ウェルネス)は打点こそなかったが、7回にダメ押しの起因となる二塁打を放つなど3安打の固め打ち。第2週の横浜商大戦で左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し9月11日に手術。脅威の回復を見せ、今カードで復帰した。2戦で7安打した主砲は「関東大会は初めてなので(出場が決まったのは)うれしい。チーム状況があまり良くなかったので、リハビリを頑張って復帰しました。(左手)小指の感覚はまだないですが、だいぶつかめるようになってきた」と笑顔を見せた。今夏には大学代表の候補合宿に参加し、ドラフト候補の法大・中山翔太内野手(4年=履正社)らと同部屋で刺激を受けたという。「チームはまだ優勝のチャンスがある。優勝して関東大会に行きたい」と、ボルテージを上げる。
【三浦選手の紹介】
183センチ78キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ
セットポジションから軸足を中心に体を低く落とし、小さなテイクバックから最速145キロ、常時130後半のストレートをコントロールよく投げる右腕投手。
球速は130後半と決して速くないものの低めコースに集められるコントロールで空振りを奪い、縦のスライダーと大きく弧を描くカーブ、そしてツーシームにも似た落ち方をするチェンジアップでストレートを狙ってきた打者から空振りを奪います。
チームでは主に先発として登板。2年生のころにベストナインと最優秀投手。さらに4年生時にも最優秀投手を獲得しており、神奈川大学野球リーグを代表する投手となっています。
【指名への課題】
決定的な決め球を持たないため2ストライクまで追い込むまでは容易ですが、そこからがファールで粘られ球数が増えていきます。特に変化球はどれもある程度は制球できていますが、大きな武器となる変化球がないため決め球はストレートに頼り切りになり空振り三振をなかなか奪えません。
打ち損じを待つ投球となり、東洋大との試合でファールで30球以上を要しており、5回1/3で110球近くになっています。目に見えた失投は少ないものの、あまり速くないストレートを狙い撃ちされるため、失投の少なさの割に長打を打たれています。
【指名順位予想】
決め球を持たずストレートを速い方ではないため、物足りなさが残ります。素材型というわけでもないため、現状では指名漏れの可能性が高い選手となります。社会人で全体的にスケールアップして指名を狙いたいところです。