読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

社会人No.1候補 JR東日本 太田 龍選手 社会人右腕投手

 

ドラフト候補、JR東日本太田龍投手(20)がさらなるパワーアップを誓った。
 19日のヤマハ(浜松)戦から中1日で先発したが、3回6安打5失点KO。初回、2つの不運な内野安打から先制点を失うと、7番・中村にチェンジアップを右翼席へ運ばれた。3ランでの計5失点に、最速153キロ右腕は「自分の失投を見逃してくれなかった。低めにいった変化球の制球が甘かった」と悔やんだ。

 鹿児島・れいめい在校時はオリックス山本(都城)、ヤクルト梅野(九州産)、阪神浜地(福岡大大濠)と「九州四天王」と呼ばれた逸材は「もっとストレートで勝負できる投手になりたい」と意気込んだ。

JR東日本・太田 5失点KOも速球磨き雪辱誓う “九州四天王”に負けない― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

【太田選手の紹介】

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190センチ93キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・ツーシーム・チェンジアップ

 経歴:れいめい高校JR東日本

 

 セットから軸足を落としながら右腕を下に伸ばし、落とした軸足を戻すバネを活かし伸ばした右腕を振り下ろすフォームから最速153キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。力あるストレートを主体に振り下ろすフォームから角度あるフォークを武器に空振りを奪います。またフォーク以外でも130キロ台で打者の手元で小さく変化し空振りを取るツーシームも武器としており、特に左打者にとってはストレート・ツーシーム・フォークの見極めが難しくアウトコースでどんどん仕留めていきます。

 高校時代より九州四天王と称され上位候補の一人でしたがプロ志望を出さずJR東日本へ就職。2年目には故障より復帰した板東選手と並び先発2枚看板として定着。都市対抗では3試合に登板し自責点0と結果を残しました。

 


太田龍(JR東日本)の関東選抜リーグの投球 2019.6.26

 

【指名への課題】

 前のめりに投げるフォームの弱点はリリースポイントがあまり安定しないこと。特に太田選手についてはアウトを取るためにギアを上げて全力で投げる時は制球が乱れやすくなります。スカウトからもフォームの確立を課題に挙げられており、リリースポイントが安定しないためカーブやスライダーといったコースが求められる球であまりカウントを取れていません。

 

 

 ストレートも高めに抜けてしまうことが多く、連打を受けストライク先行で行きたい場面や三振を奪う際は落ちる球に頼ってしまうことが多く、落ちる球に合わせてきた打者に真ん中付近に落ちるフォークやツーシームを捉えられホームランにされる場面もありました。

 指にかかったコースに決まる球は強打者でも打ちあぐねる強力な球ですが、そのような球を投げられる割合が少なく、安定感という点では高卒社会人であることを差し引いても課題となります。

 

【指名順位予想】

 今年は大卒・社会人投手が不作のため、即戦力が少なくポテンシャル評価で獲得する選手が多い年となります。その中で太田選手は高いポテンシャルを持っていますが、戦力として見るにはまだ課題が多く、即1軍先発ローテと計算するのは難しくなっています。リリーフとして起用するならまだ何とかなりますが、先発として見るにはスライダー・カーブの精度アップが必要となります。

 現状での評価は外れ1位~2位指名候補となります。