読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

左投手としても活躍するスラッガー 敦賀気比 木下 元秀選手 高卒左外野手

 

全国高校野球選手権:仙台育英4-3敦賀気比>◇17日◇3回戦

敦賀気比(福井)が、仙台育英(宮城)に逆転負けを喫し、5年ぶりのベスト8進出とはならなかた。

1回表にアクシデントに見舞われた。13日の国学院久我山西東京)戦でサイクル安打を達成した3番・杉田翔太郎内野手(3年)が頭部に死球を受け、グラウンドに倒れ込み、救急車で兵庫県西宮市内の病院に運ばれた。大会本部は「頭部のCT検査などを受け異常なしと診断された」と発表し、杉田は試合途中にベンチに戻って元気な姿を見せた。

頼れる中軸を失った敦賀気比は、3回2死一、二塁で連続適時打が飛び出し、3点を先制する。しかし、6回に逆転を許した後は無得点。9回にはこの日2安打の4番・木下元秀外野手(3年)が、1死一、三塁の好機で左飛に倒れ「4番として実力不足」と肩を落とした。

木下と杉田は寮で同部屋。お笑い芸人「笑い飯」のようなボケと突っ込みの掛け合いが得意なほど仲良し。「杉田にもう1度プレーさせたい」。強い思いで打席に立ったが、叶わなかった。試合後のロッカールームでは、杉田と握手と抱擁を交わした。「お互い次のステージで頑張ろう。ありがとう」と杉田は木下にほほえみ、木下は「勝てなくて申し訳ない」と、涙をこらえきれなかった。

木下はプロ志望届の提出を明言。敗戦の悔しさをプロの舞台で晴らす。

敦賀気比・木下涙「実力不足」敗戦悔しさプロで晴らす - 高校野球夏の甲子園 : 日刊スポーツ

 

 

【木下選手の紹介】

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182センチ86キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

ポジション:レフト・センター

 

 セットポジションからあまり力みを感じさせない振り下ろす腕の振りから最速138キロ、常時130前後のストレートを投げ込む左腕投手。ストレートを決め球とせず変化球と織り交ぜて狙い球を絞らせない投球で打ち取ります。

 また打者としては通算36発を放つ左のスラッガー。3番・杉尾選手とチームの打点を稼ぎ、国学院久我山戦では4安打5打点を記録しています。左投手として登板もしていたものの、元々打者としての資質が高く早くからクリーンナップを担っていました。本人の希望で投手と打者両方の練習をしていたものの、2年秋に肘の損傷と診断されボールを持てない日々が続きました。その際に打撃練習に専念しスラッガーとしてさらなる成長を遂げています。

 9日にプロ志望届を提出。左打ちの大型スラッガーとして注目されています。


敦賀気比 4番 木下元秀 バックスクリーンへの特大ホームラン⚾

【指名への課題】

 打者のフォームとしてはあまり足を上げないすり足のスイング。このため変化球に対しては上半身で打っているようなスイングとなっており、正面に飛ぶ当たりが少なくなっています。すり足フォームはスカウトからは敬遠される要素の一つとなっており、フォームの改善が必要な要素となっています。

 

 また左投げながらメインポジションはレフト。レフト守備において左投げが課題となるのが送球。クッション処理を行う際右投げであれば捕球した体制そのままで勢いづけてセカンド方向に送球することが出来ますが、左投げの場合一度体を反転させてから投げる必要があり、勢いをつけて投げることが出来ません。下記動画の3:12~からのクッション処理でその姿を見ることが出来ます。左投げはライト守備であれば有利ですが、レフトだと余計に時間がかかり長打にされる危険性が高くなってしまいます。


【ドラフト2019候補】木下元秀の打撃&守備シーン

 

【指名順位予想】

 フォームの問題と左投げでメインポジションがレフトという点が課題となります。投手としては肘の故障という前歴と最速138キロと左腕としても物足りなさがあること。また今年は高卒で長打を備えた候補が少ないことから打者としての評価が高い選手となります。

 

 ただライト起用を見込めないとスタメンは難しいことから、守備面の評価はマイナス。ライト練習、フォーム改造といった打撃・守備両面で課題を持つことから指名順位としては育成2~3位となります。育成指名を拒否する場合は指名漏れとなってしまいます。