２０１９年第２回読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成１位～４位】

　今回は育成指名編。今回育成指名については４名としているため、分けずにこの記事で一気に育成４位まで予想したいと思います。改めてルールについて説明。

　では指名ルールについては以下の通りとなります。・

①支配下指名７名。育成指名は４名を予想

②１位については１位・はずれ１位を予想

⓷各順位２名ずつ指名候補を予想

④現時点でプロ志望提出の可能性が低い選手は除外

【育成１位指名候補①】知徳　栗田 和斗選手　高卒右腕投手

　高校入学後投手に転向した経験浅い右腕投手。体重を20キロ増やし最速を135キロ台から最速147キロなで伸ばしており、ボールの回転数も平均２２００の世界で２７００を記録しており、肩ひじの柔らかさもあり素材型として大きな伸びしろを秘めています。

　一方で四球を連発し負け投手になるなどまだ制球には課題を持っており、フォームにもまだ修繕の余地有りとなっています。巨人としては先発候補としての獲得となります。

【育成１位指名候補②】大分　足立　駿選手　　高卒左内野手

【2019センバツ甲子園練習】大分・足立 駿（主将）【ホームラン】

　183センチに遠投１００ｍ、バットコントロールが高く評価される左打ちの内野手。選抜では守備中に交錯し足を負傷しながらも3安打を放ち話題となりました。

　ただ高卒時点はポジションはセカンドと起用のポジションは限られ、打撃についても長打が期待できるタイプでなく巧打の1番打者タイプとなります。このため上位指名の可能性は低いものの、現在の巨人はセカンドスタメンが相変わらず固定できておらず、２軍スタメンもマルティネス・吉川大選手と内野で残った選手を入れているような状態。セカンド候補は補強ポイントですが、高卒で巧打型＋セカンド専のため育成指名としています。

【育成2位指名候補①】横浜隼人　佐藤 一磨選手　高卒左腕投手

　１８８センチの長身から投げ下ろすように角度あるフォームから最速１４３キロを誇る左腕投手。まだフォームが固まっておらず実績も少ない選手ですが、変化球のキレと１３０キロ台ながら差し込むようなストレートが投手としての伸びしろを期待させる選手です。

　左腕投手の育成指名は例年全球団で１～２名あるかどうかですが、巨人は１５年育成６位の橋本篤郎選手以降指名していません。左腕中継ぎは即戦力指名があまり期待できないため、早いうちから仕込んでおく必要があり、橋本・巽選手ともに支配下よりは戦力外に近い立ち位置となってしまっています。このため左腕先発・中継ぎ候補としての獲得となります。

【育成2位指名候補②】浜松開誠館　青木 蓮太朗選手 高卒右内野手

　181センチの強肩強打の大型ショート。円谷スカウトからも掘出し物と評された通算14号の打撃型ショートとなります。巨人支配下で増田選手、育成で黒田選手を獲得しましたが、増田選手は手術明けで今後は未知数であり、黒田選手も守備型であり戦力になるかはまだわかりません。

　今季は2軍内野手に戦力外候補が多く、坂本選手がショートとして現在が見えている今、次代のショート候補は必須となります。このため打撃型内野手として青木選手を指名選手としています。

【育成3位指名候補①】仙台大　小林 快選手　大卒左腕投手

　最速149キロ、稲毛田・大関選手とともに仙台大トリオとして注目されている左腕投手。セットから投げ下ろすフォームで常時140中盤のストレートと縦のスライダーのコンビネーションで打ち取ります。ただ制球に課題を持っており、4年春は防御率20点台と不完全燃焼な結果に終わっています。

　しかしパワータイプ左腕は今の巨人に不足しているタイプ。中継ぎ整備のためにも獲得したい選手となります。

【育成3位指名候補②】宇部鴻城高校　岡田　佑斗選手　　高卒右腕投手

　甲子園にて投打ともに結果を残した右腕投手。投手としては常時130前半ながら球速以上に伸びがあるストレートとスライダーで空振りを量産します。また打者としても1番・投手として起用され本塁打・二塁打と長打で結果を残しています。

　ただ変化球の精度、打者としても確実性に欠け粗さが残る選手であり、支配下の可能性は低くなっています。

【育成４位指名候補①】青森山田　堀田 賢慎選手　高卒右腕投手

 　２年から３年の間に球速が１０キロ以上伸びた大型投手。巨人はここ３年の育成は高卒指名の割合が増えており、特に大卒・独立リーグ投手は１６年育成４位の坂本工選手が最後になっています。

　去年までリハビリで１年投げていなかった育成６位の堀岡選手が１５１キロを記録し中継ぎとして台頭するなど高卒素材型が頭角を現す中、この選手も一気に球速が伸びた伸びしろの期待される選手。そのような伸びしろ枠として獲得候補としています。

【育成4位指名候補②】日大山形　渡部 雅也選手　高卒右捕手

　通算12発、U-18代表合宿にも召集された遠投１００ｍで長打が魅力の高卒捕手。現在の巨人は若手捕手が高卒社会人の岸田選手のみ。育成捕手の高山・小山・広畑選手も支配下には程遠い内容であり、高山選手に至っては育成3年目で自由契約となる年。戦力外かどうかの瀬戸際に立たされています。

　支配下で捕手を獲得しなかった場合の獲得候補になりますが、二塁送球1.9秒の強肩捕手としてじっくり育てたい選手となります。

【なぜこのような指名となったのか】

　育成についても投手中心の指名。今年が高卒投手豊作年ということもありますが、現在の巨人は投手不足。育成選手のなかで堀岡選手に次ぐ支配下候補は残念ながらおりません。

  ここ二年で山上・田中・平井・沼田選手と高卒投手を四名獲得しましたが、山上選手は三軍止まり。田中選手も制球難を克服できておらず、沼田選手は二軍先発で起用されましたが、まだまだ時間がかかる内容でした。

  　二軍投手陣は火の車であり、ローテのヤングマン選手は戦力外候補。高田選手も中継ぎの状況によっては一軍に中継ぎ昇格する可能性もあるため、二軍先発はさらに厳しいものとなります。投手陣の底上げは巨人の今後の課題。2・3軍投手の整備も必要であるため、育成も投手中心になる可能性が高くなります。