読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

林昌勇に憧れるサイドスロー 埼玉武蔵ヒートベアーズ 松岡 洸希選手 独立リーグ右腕投手

 

隠し玉は和製・林昌勇! 10月17日に行われるドラフト会議に向け、阪神がBCL武蔵・松岡洸希投手(19)をリストアップしていることが25日、分かった。ヤクルトで128セーブ、日韓通算386Sをあげた林昌勇(イム・チャンヨン)そっくりの最速149キロサイドスロー右腕。投手陣をさらに強化すべく、好素材を逃さない!

 “虎の恋人”が埼玉にいた。元ヤクルトの守護神、林昌勇のようなサイドスローに熱視線を送っていた。BCL武蔵の松岡をリストに入れていることが判明。この日、開催したスカウト会議で改めて好素材を確認した。

 球界関係者が「阪神がどの球団よりも早く調査書を出した、と聞いています」と明かした。

 松岡は高卒1年目の19歳。埼玉・桶川西高で甲子園の経験はなく、投手に本格的に転向したのは高3の春だった。BCLでは今季32試合に登板し0勝2敗、防御率3・58だが、サイドスローに転向して、まだ1年目。フォームを改造した春先は制球難に苦しんだが、それも徐々に解消した。19日にはBCL選抜として巨人3軍戦に登板し、三者凡退。伸びしろ十分。そこに虎が目をつけた。

 松岡は肘を痛めたことが転機となり、林昌勇を参考にしてフォームを改造。NPB5年間で128セーブをあげた元燕の守護神のようにサイドから投げ込む直球は破壊力十分で奪三振率10・24も魅力。この日、BCL選抜の一員としてオリックス2軍戦(オセアンBS)に登板し、自己最速を更新する149キロを計測したように強心臓だ。

ドラフト候補BC武蔵・松岡、巨人3軍を1回0封 - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

【松岡選手の紹介】

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179センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カットボール・カーブ・フォーク・ツーシーム

 経歴:桶川西ー埼玉武蔵ヒートベアーズ

解禁年:2019年

 

 ワインドアップでゆっくりと振りかぶり、体を捻りながらサイドスローで投げるフォームから最速149キロ、常時140前後のストレートを投げる右腕投手。ストレート以外にもスライダー・カットボール・カーブ・フォーク・ツーシームといった多彩な変化球を投げることが出来ます。

 高校時より投手転向するも肘痛を発症。その際にサイドスローに転向し、ヤクルトで守護神をつとめた林昌勇に憧れフォームを研究。サイドスロー一年目ということもあり当初はフォームが不安定で制球が乱れることが多かったものの、シーズン後半にはフォームも安定し中継ぎの一角として起用されています。

 スカウトからは高校から投手転向したこともあり、伸びしろを高く評価されています。

 


2019/6/11 松岡洸希 (埼玉武蔵ヒートベアーズ) サイドスロー DeNA 2軍戦 1回3奪三振 145km/h 計測

 

【指名への課題】

 サイドスロー転向1年目ということもあり当初よりは安定したものの、制球に課題がある点はまだ改善されていません。球種のわりに実際に安定して使える変化球は少なく、特にクイックになると変化球の抜け球が多くなります。このせいで一人ランナーを出すとそこからカウントを悪くしてしまい、ワンヒットで大量失点という事態に陥っています。

 

 また投手としては大きな不安要素である肘痛の治り具合も気になるところ。松岡選手は即戦力でなく将来性の評価であるため、育成に時間をかける中で故障により戦力として見込めないという事態になれば、それだけ編成面で大きな痛手となります。

 

【指名順位予想】

 制球面や変化球の精度など課題も多く、評価としては速球派サイドスローとして伸びしろ評価で獲得される選手となります。年齢を考えれば高卒選手と同じ土俵で評価されますが、課題持ちの高卒素材型は基本的に下位評価となるため、松岡選手も下位指名候補となります。

 今年は高卒素材型が多いためその点でも指名順位は下がります。このため指名順位は6~8位の下位指名候補となっています。