読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年最終回読売ジャイアンツドラフト指名予想【1位~3位】

 甲子園も終わりある程度プロ志望や進学などを表明する選手も出てきたため、2回目の指名予想をしたいと思います。

 では指名ルールについては以下の通りとなります。変更点としては支配下指名数は1名減らしている点となります。戦力外数が想定よりもあまり多くないことから、来年のドラフトとの兼ね合いのため支配下数は6名と変更しました。

支配下指名6名。育成指名は4名を予想

②1位については1位・はずれ1位を予想

⓷各順位2名ずつ指名候補を予想

④高卒・大卒はプロ志望を提出した選手のみ

 

 また今回の指名は過去記事の巨人選手事情の変化を考慮しています。余裕があればそちらにも目を通していただけると幸いです。

 

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【1位指名候補①】星稜 奥川 恭伸選手 高卒右腕投手

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 佐々木選手と並ぶ高卒1位候補の一人。1位指名の高卒選手は佐々木選手か奥川選手かで別れますが、巨人において奥川選手としました。

 理由としては佐々木選手の慢性的な股関節痛と時間のかかる具合です。まず佐々木選手は成長痛による腰痛や股関節痛を抱えています。そんな状態でこれだけ投げているのだから伸びしろは大きく期待できますが、一方でどちらも投球に大きく影響する部位です。奥川選手も地方予選では肩の違和感で一度も登板せず終わりましたが、調整自体はできており投手生命に関わるような怪我ではないようです。

 一方投手としての現在の完成度は奥川選手が上であり、特に変化球のコントロールが抜群。コントロールは才能と称されるように、フォームや肉体改造である程度なんとかなりますが、やはりコントロールは投手の生命線。それを高卒の時点ではっきりとわかるレベルのものを持っている奥川選手は比較的早くからローテを期待できるため、かなり時間がかかり育成のバランスが難しい佐々木選手よりもある程度完成形がみえている奥川選手としています。

  長谷川スカウト部長は佐々木選手を推していますが、最終判断は前日の原監督を交えてのものにすると明言しています。星稜とのコネクションや現状での完成度といった点から原監督が好むのは佐々木選手よりも奥川選手と予想しており、1位筆頭は奥川選手としています。

 

【1位指名候補②】明治大 森下 暢仁選手 大卒右腕投手

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 今季no.1即戦力投手として評価される大卒投手。菅野選手の不調や 今村・高田選手といった若手先発の台頭不足といった点、さらにメルセデスヤングマン選手も結果を残せずローテは火の車状態。今年は最低1名は即戦力先発の補強が必須となっています。

 今季は大卒・社会人含め投手は素材型評価が多い中、森下選手は順調に成績を伸ばし即戦力先発として大きく評価されています。正直なところ、1位候補は佐々木・奥川選手の2名の可能性が高いと考えていますが、今年の先発ローテの崩壊具合を考えると、森下選手に走る可能性も0ではないと考えてしまう面もあります。

 

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【はずれ1位候補①】東邦  石川 昂弥選手 高卒右内野手

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  投手同様求められるのがスラッガー候補の獲得。U-18代表では野手の中で頭一つ抜けた結果を残しており、スラッガー候補の獲得は必要補強ポジションです。

 選抜では投手としての成績も目立ちましたが、本人は野手での指名を希望しています。ポジションとしては野手として守備機会の多いサードかコンバートしてレフトとなりますが、どちらも固定できていないポジションであり補強ポイントとなります。中日が単独指名を狙う報道がありますが、巨人の最優先補強ポイントは投手であり、欲しいけれども何より優先すべきではないと考え、スカウト部長も競合覚悟で1位指名を狙う宣言をしているため、巨人が単独指名を狙う可能性は低いと考えます。

 このためあくまで外れ1位候補としています。

  

【はずれ1位候補②】創志学園  西 純矢選手 高卒右腕投手

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 奥川選手と佐々木選手の陰にかくれていますが、例年であれば1位指名候補でもおかしくない高卒投手。長谷川スカウト部長も原監督が好きなタイプと評しており、外れ1位ならば指名候補の筆頭と考えられます。

 菅野選手に次ぐエース先発候補が求められる中、課題はあるもののストレートと変化球のキレが素晴らしく、2位での指名は難しい選手となります。しかし現状ではあっても一本釣り狙いの単独1位指名。このためはずれ1位としています。

 

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 【2位時点で消えている可能性が高い選手について】

 2位指名時点で最低でも12名の選手が指名候補から消えていることになります。では1位指名で消えている選手をここで挙げておき、それ以外の選手で2位以降の指名予想を作ります。

高卒投手・・・星稜・奥川、大船渡・佐々木、創志・西、日大三・井上、横浜・及川

高卒野手・・・東邦・石川

大卒投手・・・明治大・森下

大卒野手・・・東海大・海野

社会人投手・・JR東日本・太田、東海・立野、JFE・河野、東芝・宮川

 

また2位指名については巨人は11番目の指名となるため、2位の有力選手は指名済みであると予想されます。この時点で消えている可能性が高い選手は

高卒投手・・・興南・宮城 近江・林 霞ヶ浦・鈴木

高卒野手・・・桐生・森選手 駿河・紅林 八戸・武岡 智弁・黒川 

大卒投手・・・創価・杉山

大卒野手・・・東洋大・佐藤 慶応・郡司

と考えます。

 

【2位指名候補①】大阪商業大 大西 広樹選手 大卒右腕投手

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 リーグにおいて防御率1点台と圧倒的な成績を残す右腕投手。オリ・阪神2軍戦でも好投しており、今年の大卒上位指名候補の一人となっています。タイプとしてはコントロール型でストレートとフォークのコンビネーションで三振を奪うタイプであり、リリーフとしても期待される投手です。2位指名候補大卒投手としては杉山選手とこの大西選手と考えていますが、杉山選手のほうが伸びしろ面の評価が高く、大西選手も即戦力として見るには球速に少し物足りなさがあることから、杉山選手のほうが先に指名されると考え大西選手を候補としています。

 巨人としては不足する先発として計算したい選手ですが、計算できる選手が少ない中継ぎの一角としても期待したい選手ではあります。このため巨人としてはどちらでも起用の見込みがある選手となります。

 

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【2位指名候補②】津田学園 前 佑囲斗選手 高卒右腕投手

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 高卒投手の中で素材評価は佐々木選手とともに挙がる選手の一人。まだまだフォームの粗さや変化球の少なさなど時間がかかる選手ですが、ストレートの伸びとスライダーのコントロールは光るものがあり上位候補の一人となっています

 3位指名で取れれば理想の選手ですが、2位指名では後ろになる巨人が指名する時点で霞ヶ浦・鈴木選手や興南・宮城選手、東洋・佐藤選手などは指名済みであると思われるため、前選手を候補としています。

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【3位指名候補①】東海大相模 遠藤 成選手 高卒左内野手

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 投手としては最速145キロ、打者としては通算45本塁打でショートを守る左のスラッガー。理想としては4位での獲得ですが、今年は野手不作年なうえ4位指名は11番目の指名でそこまでだと消えている可能性が高いため、繰り上げて3位指名候補としています。

 巨人スカウトは野手として評価しており、その身体能力の高さからショートだけでなく外野手など様々な起用を期待しています。まだ荒さがありU-18での結果から木製への対応や、外野守備につかせるには本格的な練習が必要といった課題とみられますが、東海との関係性や左の身体能力型が少ない今の巨人では補強ポイントとなります。

 


【高校通算44号】東海大相模 遠藤成(3年)ライトへ2ランホームラン 2019/7/21 慶應義塾戦 打った後のバット投げも絵になる二刀流

 

【3位指名候補②】日本体育大 吉田 大喜選手 大卒右腕投手

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 最速151キロが武器の右腕投手。怪我による離脱で実績不足感が否めませんが、日米大学野球戦ではストレートで押していく投球で抑えその力強さを高く評価されています。

 北山選手を当初3位指名としていましたが、秋に入りコントロールが悪化。スライダーも精度が悪くなっており、代わりに吉田選手を伸びしろ評価として獲得候補としています。

 


<2019年ドラフト候補>日本体育大学 吉田 大喜 投手(大冠高)【4年】:侍ジャパン壮行試合 高校日本代表VS大学日本代表

 

 

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【なぜこのような指名となったのか】

  今年は全体的に野手不作年。その中でも特に内野手・外野手は大凶作とされています。一方巨人の野手補強ポイントは高卒捕手・外野手であるため、今年は投手偏重の指名になると思われます。

 

 また第一次戦力外は投手5(うち育成再契約1)・内野手2名となっており、このことからも投手の指名数が多くなると考えられます。先発・中継ぎは1・2軍両方ともぎりぎりの状況であるため、即戦力・素材型含め幅広い指名が予想されることから即戦力が見込める選手。時間がかかり2軍起用が長い選手も指名候補となっています。その中でも上位指名については先発起用を見込みたい選手を中心に指名しています。

 

次回は4~7位編となります。