読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人が2019年秋季キャンプメンバーを発表。予定通り若手主体の少数精鋭となるが・・・

 

巨人は1日、秋季宮崎キャンプのメンバーを発表した。

 6日から19日まで宮崎県総合運動公園で行う。

 発表された26名のメンバーは以下の通り。若手主体の構成となった。

【投手】高橋、鍬原、桜井、今村、直江、横川、大江、戸郷、沼田、田中優、與那原

【捕手】大城、田中貴、高山

内野手】岡本、田中俊、北村、山本、若林、増田大、湯浅

【外野手】石川、重信、松原、村上、山下航

【巨人】秋季キャンプメンバー発表 桜井、岡本ら若手主体26名 : スポーツ報知

 

 

 【秋季キャンプメンバーが発表。当初の予定通り若手主体に】

 11月1日、19年巨人秋季キャンプメンバー26名が発表されました。当初より秋季キャンプは若手主体の少数精鋭でいくことが言及されていたため、メンバーは19~26前後の選手が多くなっています。ちなみに高田選手と古川選手はプエルトリコに派遣されているため、今回のキャンプメンバーには入っていません。

 

【各ポジションから見る首脳陣の意向】

【投手】

 投手についてはリハビリ組の畠・戸根・谷岡選手、そしてプエルトリコ派遣の高田・古川選手を除いた投手で構成されています。支配下投手については若手の多くが招集されていますが、今季支配下登録され1軍登板も果たした堀岡選手の名前がないのが気がかりとなります。

画像

 一方で育成選手については沼田・田中優・与那原選手の3名が呼ばれています。この3名のなかで注目すべきはやはり沼田選手。高卒1年目ながら2軍先発登板も果たした細身の右腕投手であり、先発候補が求められる現在の巨人において期待される選手の一人です。まだ線も細く変化球の精度に課題はあるものの、来年は要注目となります。

 

 山上・高井・山川・橋本・巽・平井選手は同じ育成投手ながら呼ばれていないことから、このメンバーについては現状では支配下候補からは外れてしまいます。特に育成3年の縛りが終わっている高井・山川・橋本・巽選手はこのままでは来季戦力外の可能性もあるため、春季キャンプまでにアピールすることが求められます。

 

【捕手】

 捕手については1軍捕手として守備力の向上がさらに求められる大城選手。1軍で使うには秀でたものがなくアピールが求められる田中選手。そして育成3年縛りが終わり首が寒くなる高山選手となっています。2軍正捕手の岸田選手の名前が無いのが気がかりですが、2軍が阿部監督のもと新スタートとなっているため、怪我でなければ阿部監督に指導してもらい来年さらに1軍で起用するのを見越しているのだと考えたいところ。

  

内野手

 内野手は育成選手0。内野については1軍経験がないのは湯浅選手のみであり、現状戦力の底上げが目的となっています。内野手若手についてはまだ大半が2軍レギュラーを掴めておらず3軍出場が多くなっていることから、2軍スタメンとして唯一起用されることも多かった湯浅選手と北村選手が呼ばれており、ほかの選手は1軍スタメンとして起用するために課題である守備や打撃の改善が目的となっています。

 今季若林・山本選手は勝敗に影響するエラーを頻発したことや、増田選手は打撃の物足りなさがあり、代走としては素晴らしいもののスタメンは勝ち取れていないことから、とにかく1軍で安定して起用できる内野手を増やそうとという意図が見えます。吉川尚選手が腰痛からの復帰に非常に時間がかかっており、セカンドスタメンで計算できる選手がいないことも影響しています。

【外野手】

「巨人 加藤 twitter」の画像検索結果

 外野手については支配下の若手外野手は大半が呼ばれていますが、まさかの加藤・立岡選手のみ漏れています。立岡選手は年齢としては中堅に入っており、今回の若手主体からは外れていますが、加藤選手についてはいただけません。

 これは現状の巨人若手外野手はそもそも呼べる候補自体が少ないことを意味しており、加藤選手については支配下後アピールできておらず2・3軍を往復している状態。

 外野手についてはここに呼ばれた選手は期待されているというより、呼べるやつを呼んだらこうなった、というほうが正しい内容となっています。

 

 

【まとめ】

 秋季キャンプは基本的に若手の底上げの場として使われることが多いため、若手の多くが呼ばれます。つまりここに呼ばれていない若手はそれだけ首脳陣からの期待値が低いことを意味しています。

 支配下の可能性については秋季よりも1軍スタメン選手も名を連ねる春季キャンプに呼ばれているかどうかが重要となります。