読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2019年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  6位指名 酒田南 伊藤 海斗選手 高卒左外野手

 

巨人からドラフト6位指名を受けた酒田南高の伊藤海斗外野手(18)が28日、山形・酒田市の同校で柏田スカウトらから指名あいさつを受けた。

 187センチ、90キロのパワフルな体格から高校通算36本塁打を誇った左の長距離砲候補。原監督直筆のサインが入ったドラフトパスを受け取ると、笑みがこぼれた。「自分は飛距離と長打力が持ち味。広角に打てる飛距離と打撃センスを、しっかりプロの世界でも発揮したい」と未来のクリーンアップ候補に名乗りを挙げた。

 高校入学直後、バットや体をクネクネさせていたことで、当時の先輩から「アナコンダ」というあだ名をつけられた伊藤。「気に入っています。プロでも? 全然大丈夫です」と、パンチ佐藤ギャオス内藤のように“アナコンダ伊藤”で名前を売り込む。

 米どころ・山形出身とあって、好物はもちろん「ご飯」。毎日どんぶり3、4杯の白米を平らげ、屈強な体を作り上げた。柏田スカウトも「バットコントロールも柔軟性がある。それにこのでかさ。楽しみですよ」と期待を寄せる。「やるからには目標を作って、(本塁打王を)とりたい」と将来的な本塁打王獲得へも意欲を見せた。

【巨人】ドラフト6位の伊藤に指名あいさつ 高校通算36発の大砲候補の愛称は“アナコンダ伊藤” : スポーツ報知

 

 

 【伊藤選手の紹介】

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187センチ88キロ 左投げ左打ち

ポジション:ピッチャー・ライト

 

 187センチ88キロという恵体を誇る左の外野手。入部当初の特徴的な常にくねくねと動き続けるフォームから「アナコンダ」と称され、通算36本塁打を記録するパワーとバットコントロール保有しています。

   また投手として登板することもあり、遠投100mを誇りライトとしての強肩も期待されます。スカウトからそのパワーとさらなる恵体化を期待されており、高齢化が進む巨人外野の中で左のスラッガー候補として期待されています。

 

【なぜ獲得されたのか】

   一軍ライトの亀井選手・陽選手はスペ体質に加え年齢面からも世代交代を考えなければなりません。

  一方で若手外野手は重信・松原選手ともにセンターメイン。石川・山下選手はレフトメイン。二軍ライトの村上選手は二軍でも打率1割台、加藤選手は調子の波が激しすぎるなど、ライトで計算できる選手がおらず、補強ポイントのひとつでした。

 

  伊藤選手は不足する左打ちの長距離型でライトを守れる選手。ただ甲子園実績がないことや、左投げ左打ちで起用するポジションが限られ起用の幅が狭いことから、下位指名となっています。

    

【1軍起用への課題】

 現在のファームライトは松原・加藤・村上選手が守っていますが、松原選手は長打を意識するようになったものの、一方で確実性が落ちており、加藤選手は波が激しすぎて安定しない。村上選手はまだまだとどの選手もレギュラーを獲れていません。このため伊藤選手も1年目からスタメン起用される可能性が高く、打撃面のアピールが最重要となります。

 

 ただ一番重要なのはライト守備が安定していること。左投げ左打ちのためレフト守備の難易度が高く、50m6.3秒でセンターを守らせるにはもう少し俊足であることが求められます。このためポジションはライトのみ。ライトが守れないとなると途端に起用法が無くなります。伊藤選手については打撃以上に守備の安定性が起用の大前提となっています。