読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

高速チェンジアップで空振りを奪う先発投手 城西国際大 中島 隼也選手 

 

明治神宮大会城西国際大5-3広島経大>◇大学の部2回戦◇17日◇神宮

「磯野~、野球やろうぜ~」。人気漫画サザエさんに登場する「中島くん」の名セリフのごとく、仙台育英(宮城)出身の城西国際大(関東5連盟第1代表・千葉県)エース右腕・中島隼也(3年)が、楽しみながら182球を投げ抜き、広島経大(中国・四国3連盟)を5-3で下した。

「調子はそんなに良くなかったが、粘り強く、今まで一番長く(球数を)投げることができた。低めのボール球で空振りが取れたことは自信になった」。初出場で4強に導いた。

7奪三振7安打5四球3失点の内容には「愉快だな~」という感情には、ほど遠かった。終盤に140キロ超えを連発したが「配球、制球、すべてにおいて勉強になった。修正することを学んだ」と“宿題”も多い。今春の全日本選手権以降は、体重を5キロ以上増加、球速は最速146キロまで伸ばした。次は、球速差が少ないチェンジアップを生かした投球をするつもりだ。

中島にとって「カツオくん」のような存在は、千葉市シニア時代から同じチームでプレーし、高校も背中を追った慶大・郡司裕也捕手(4年=仙台育英)だ。中日ドラフト4位指名の“親友”には、大学進学後も食事に誘ってもらい、食事法なども伝授された。19日の準決勝では初対戦の可能性が高い。「楽しみだし、抑えたい。今日の試合後も『ナイスピッチ、高速チェンジアッパー』って声をかけてもらいました」と士気も高まった。

城西国際大・中島182球完投 郡司との対戦心待ち - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

【中島選手の紹介】

 


2019/11/17 城西国際大・中島隼也投手

180センチ78キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 ノーワインドアップからゆっくり足を上げ少し体を開き、テイクバックの小さい腕の振りから最速146キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。

 リーグでは7試合を投げ5勝1敗防御率0.96とエース先発として結果を残しており、130後半のストレートに対し、フォークのように打者の近くで急激に落ちる130前後の高速チェンジアップとの緩急の落差で打ち取っていきます。

 落ち着いた投球が持ち味であり、球速は130後半がメインで決して速くないものの、スライダー・カーブ・チェンジアップとの組み合わせで緩急をつくり打者のタイミングを狂わせ芯に当てさせない投球で試合を作っていきます。

 

【指名への課題】

 チェンジアップの精度はよく決め球として期待できますが、落差があるため見逃されるとボールになる球となっています。できればストライクゾーンに投げ込んで見逃しを奪うカーブの割合も増やしていきたいところですが、カーブは高めに抜けることが多く、決め球としては課題を持っています。

 

 チェンジアップを見逃されるとどうしてもボール先行になってしまい、ストレートは球威があまりないため低めに決まらないとファールにされてしまっており、高めの誘い玉が使えないためどうしてもストレートは低めを意識せざるをえず、ストライク先行できるかどうかは変化球のコントロール次第となってしまっています。

 このため今後はストレートの球速・コントロールアップとスライダー・カーブの精度向上が鍵となります。

 

【指名順位予想】

 130後半の力んだストレートは高めに抜けてしまうことが多く、先発として計算するにはまだ物足りなさが残っています。来季は大卒先発が豊作なため、チェンジアップという決め球はあるものの、それ以外の変化球はまだ課題もちとなると即戦力とは見なせません。育成指名を受けるくらいならば社会人に進んで上位指名を狙える立ち位置にいるため、育成指名の可能性も低いと思われます。

 

 今後指名候補となるには武器となる変化球が増えること、そして140前半までストレートの球速を上げることが求められます。このため現状では指名漏れ候補となっています。