読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

勢いのある横手投げ左腕 JR西日本 齋藤 祐太選手 2018年解禁済左腕投手

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【齋藤選手の紹介】


<2018年ドラフト候補>JR西日本 齋藤 祐太 投手(智辯和歌山):第73回JABA東京スポニチ大会2018

177センチ75キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ

 経歴:智辯和歌山JR西日本

解禁年:2018年

 

 セットポジションから腕を上げて勢いをつけた後腕をサイドスローの高さから横手投げで勢いよく投げ込むフォームから常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。ストレートを中心に打者の近くで小さく変化するスライダーとのコンビネーションで打ち取っていきます。チームでは主に先発として起用。コントロールのよいストレートを低めに集め空振りを奪っていきます。

 高校時代は何度も怪我に悩まされており、1年目は左肩痛に苦しみ、2年目は打球を受け薬指の怪我。JR西日本入団後もたびたび故障に苦しんでいます。変化球は少ないながらもキレのよい低めの集められるストレートは魅力的であり、変化球を極め先発としてさらなる伸びが期待される左腕投手となります。

 

【指名への課題】

 ストレートが全体の6~7割といっていいほど割合が多く、その原因は変化球の精度と球種の少なさとなっています。スライダーは決まれば左打者にとっては横手投げのフォームも相まって強力な武器となりますが、あまり曲がらず空振りを奪えないことも多くなっています。スライダーの精度はキレイに決まるのは3割といった程度であり、中途半端に落ちたスライダーを右打者に長打にされることも多くなっています。

 

 このためストレートは速さを感じられるもののファールにされることが多く、球種が少ないため厳しいコースに投げ込む必要があり、ボールカウントが多くなり長いイニングを投げられていません。

 

【指名順位予想】

 変化球ではスライダーが決め球といったところですが、安定して空振りを取れる球となれていないため、今後は変化球の精度向上が求められます。球種自体もほぼスライダーのみでカーブをあまり投げておらず、ストレートを活かすためにもチェンジアップやシーム系の習得にも努めたいところ。

 

 このため先発・中継ぎともに即戦力とは見れず、素材型として見るにも合格ラインを超えられておらず、どちらで見るにしても指名漏れの可能性が高くなっています。