読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人が2020年春季キャンプメンバーを発表。

 

巨人は23日、宮崎キャンプのメンバー振り分けを発表した。阿部2軍監督が「勇人が19歳の頃よりも上」と潜在能力を認める育成2年目の黒田響生内野手(19)が1軍メンバー入りした。

メンバーは以下の通り

【1軍】

 ◆投手

 デラロサ、戸郷翔征、沢村拓一大竹寛菅野智之、サンチェス、高橋優貴、田口麗斗、鍵谷陽平、畠世周、桜井俊貴、古川侑利、中川皓太、メルセデス、今村信貴、鍬原拓也、ビエイラ、高田萌生、高木京介、与那原大剛

◆捕手

 小林誠司、大城卓三、岸田行倫

内野手

 中島宏之、岡本和真、吉川尚輝、若林晃弘、田中俊太、北村拓己、山本泰寛、平間隼人、黒田響生

◆外野手

 陽岱鋼、石川慎吾、重信慎之介、松原聖弥、パーラ、加藤脩平、八百板卓丸

【S班】

炭谷銀仁朗坂本勇人丸佳浩亀井善行

 【ファーム】

◆投手

 岩隈久志、野上亮磨、堀田賢慎、太田龍藤岡貴裕、戸根千明、直江大輔、宮国椋丞、横川凱、田原誠次、大江竜聖、池田駿、井上温大、堀岡隼人、山川和大、高井俊、平井快青、谷岡竜平、巽大介、沼田翔平、山上信吾、田中豊樹、田中優大、橋本篤郎、ディプラン、ラモス

◆捕手

 山瀬慎之助、田中貴也、広畑塁、小山翔平、高山竜太朗

内野手

 吉川大幾、増田大輝、菊田拡和、増田陸、松井義弥、湯浅大、比嘉賢伸、折下光輝、ウレーニャ

◆外野手

 立岡宗一郎、村上海斗、伊藤海斗、山下航汰、笠井駿、加藤壮太、モタ、荒井颯太

【巨人】キャンプメンバー振り分け決定 “坂本超え”逸材が1軍スタート! : スポーツ報知

 

 

 

【巨人が20年の春季キャンプメンバーを発表】

 23日、巨人が春に向けたキャンプの1・2軍メンバーを発表。当初から春は投手を多く招集するといわれていたとおり、投手は育成選手を含め20名がメンバーに挙げられています。

 自主調整でコーチ兼任の丸・坂本・炭谷・亀井選手は2軍。さらに手術・怪我明けの野上・戸根・山下航選手たちも2軍調整となっています。

 

【今季キャンプの狙い】

 今回のキャンプは1軍戦力となる可能性のある選手の見極めと期待の選手の確認が目的のキャンプとなっています。特に山口選手が抜けてガタガタの先発ローテを埋めるため先発候補が数多く呼ばれています。

 呼ばれている中で去年先発ローテに入っていなかった選手は田口ー畠ー今村ー古川ー高田ー鍬原ー戸郷選手の7名。菅野ーメルーサンチェスー高橋選手は確定のため、この7名が残り2枠を争う形となります。


2019/9/25 【トルネード投法、150km/h】 與那原大剛 (読売ジャイアンツ) JR東日本戦

 気になるのは投手の中で唯一育成選手の中から招集された與那原選手。秋季キャンプでは原監督に期待の一人として挙げられていましたが、WLはあまり結果を残せませんでした。それにもかかわらず宮国・大江選手などを置いて呼ばれた理由はなんなのか。原選手が期待している選手を見たいという理由もありますが、與那原選手は今の巨人では貴重なパワータイプ。中継ぎも不足する今、パワータイプ中継ぎとして計算できる可能性のある選手にアピールの場を与えた形となります。

 

 ただ2軍には同じパワータイプの堀岡選手も控えているため、アピールが足りなければ容赦なく交代させられます。育成降格の立場を考えれば今年ここでアピールできなければ戦力外候補の一人のため、首がかかった場面となります。

 

【野手について】

 野手で目立つのがやはりセカンド候補の見極め。田中俊・吉川尚・山本選手。さらに19年ドラフト唯一の1軍帯同の平間選手たちがその候補となります。黒田選手は阿部選手が原石と評価している存在であり、ポジションがどうこうというより原監督が直に見たいという要素が強いと思われます。


巨人 亀井善行・八百板卓丸選手の自主トレ。読売ジャイアンツ球場 yomiuri giants japan baseball 야구

 外野手は戦力外から獲得した八百板選手も1軍帯同。これは同じ左打ちの外野手で1軍起用されていない松原・加藤選手の尻に火をつけるための存在です。この二人も今年1軍起用が見えてこなければ戦力外、もしくは育成降格の危険性があるため、アピールが必須となります。

 

【呼ばれなかったあの選手たち】

 今回のキャンプは戦力の見極めであるため、中川・菅野・陽選手といった1軍確約選手も帯同しています。その中で呼ばれていない宮国・田原・大江・池田・藤岡選手といった投手たちはクビ候補であることも表しています。

 もちろんこれは投手に限った話でなく、平間選手にタイプの似た増田大選手はともかく、吉川大・立岡・村上選手は1軍に呼ばれていないとまずい立場です。

 

 

【本番は紅白戦以降】

巨人のスタッフ会議が14日、川崎市ジャイアンツ球場で行われ、宮崎キャンプ期間中の2月4、8、9日に紅白戦が実施されることが決まった。

 丸、坂本ら主力4選手が自主調整となるS班に組み込まれ、1軍は若手中心のメンバーとなる。元木ヘッドコーチは「1軍の枠が大きくなるし、若手にチャンスはある。(開幕)1軍のベンチを目指して頑張ってほしい」と話した。また、新人全8選手の2軍スタートも決まった。

巨人紅白戦 若手中心メンバーで2月4、8、9日に実施!新人全選手は2軍スタート(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 今回のキャンプでも1・2軍の入れ替えは示唆されており、そのラインが紅白戦です。1軍対2・3軍の紅白戦を2月の4・8・9日に予定しており、戦力の見極めを予定しているため、似たタイプの選手をそれぞれのチームに出して比較する形とする可能性が高く、特に投手はその傾向が強くなります。

1軍が15日から始まる那覇2次キャンプに移動するタイミングで、ファームも紅白戦を経て2軍、3軍に振り分けられる。その後も随時入れ替えを検討しているといい、競争はエンドレスだ。「僕も19年間いろいろなことを諸先輩、指導者から学んだ。もったいぶることなく、若い選手に全部教えるつもりでやっていきたい」。ファームの「考動」は、チーム全体の活性化につながる。

【巨人】阿部2軍監督、2軍スローガン決定「考動」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 さらに沖縄キャンプへと移行後はファームは2・3軍練習に分かれますが、そこでも2軍対3軍の紅白戦が予定されており、さらにその紅白戦を原監督と元木コーチが見に来ることを検討しています。とにかく今回のキャンプは1軍だけでなくチーム全体の戦力の見極めがポイントとなっており、頻繁な入替が予想されます。

 

 中堅メンバーたちは最終時点で那覇キャンプに呼ばれることがなかった場合、戦力候補の筆頭とみていいでしょう。特に同タイプが台頭し始めている立岡・吉川大選手。さらに20年ドラフトで豊作ポイントのためはじき出される可能性のある宮国・田原選手辺りは厳しい立場となっています。