読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年第1回読売ジャイアンツドラフト指名予想【1位~3位】

 

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 例年この時期に行っている第1回指名予想。今年はコロナでプロ野球の開幕やアマチュアリーグの多くが中止になったりとドラフト市場にはマイナス要因が多くなっていますが、ドラフト会議は例年より時期を早めるとのことのため、今回も実施したいと思います。

では指名ルールについては以下の通りとなります。

支配下指名5名。育成指名は3名を予想

②1位については1位・はずれ1位を予想

⓷各順位2名ずつ指名候補を予想

④Aクラスを想定しての指名順位を前提とする

最初に指名前の巨人及びドラフト市場の変化に触れ、その後に指名予想とします。

 

 【巨人及びドラフト環境の変化】

 まずは指名予想に入る前に、巨人のチーム事情の変化とドラフト市場の変化について触れておきます。

【①:高卒ドラフト市場がより不作に】 

 新型コロナの影響により地方大会選抜甲子園が中止。高卒ドラフト候補の多くがプロ志望をださずに進学を表明しています。   ">元々20年は高卒ドラフトは不作でしたしかしコロナの影響でドラフト地上に出る選手自体が入ってしまっており、不作に拍車がかかっています

 全国大会出場校には救済策がもうけられようとしていますが、アピールの場がなくなってしまったことで、地方大会で止まってしまう高校に所属するドラフト候補選手はスカウトの目に留まることがないため、下位指名や育成指名に大きな影響を及ぼしています

 

【②:支配下3名昇格】


2019/03/19 巨人 イスラエル・モタ 3安打4打点1本塁打1盗塁の活躍!

 今年になりモタ・ディプラン・沼田選手よ育成選手を3名支配下登録しました。そのため支配下枠は65名から68名になっています。ここ数年で中堅層を一気に戦力外にしたため、今年はあまり戦力外の候補数が多くありません。そのため一気に支配数を増やしたことで獲得できる選手数も少なくなっています。

 

【⓷:池田選手のトレード】

巨人は25日、池田駿投手(27)と楽天ゼラス・ウィーラー内野手(33)の交換トレードが合意したと発表した。ウィーラーの背番号は「48」に決まり、30日に東京ドームで入団会見を行う予定だ。

 池田はヤマハから2016年度ドラフト4位で入団し、昨季まで通算62試合に登板。主にリリーフとしてマウンドに上がり、スライダーやチェンジアップを武器とする左腕だ。

 対するウィーラーは米ヤンキースから15年シーズンに加入し、今季まで1軍通算成績は596試合で、2112打数553安打、打率・262、106本塁打、345打点の成績を残している。17年にはベストナインに輝くなど実績十分で、新天地での活躍が期待される。

巨人・池田と楽天・ウィーラーのトレード正式発表 池田は「全身全霊で頑張ります」/野球/デイリースポーツ online

 楽天のウィーラー選手と池田選手を交換トレードしました池田選手は戦力外候補として考えていた部分もあったため池田選手を含めて支配数を調整するものと考えていましたこのことにより今年はさらにドラフトでの獲得数が減るものと思われます

 

【④:若手内野手の台頭】

 北村・湯浅・増田大選手といった2軍での出場がメインになっていた若手内野手が結果を残し始めています。坂本選手の後継者や若手野手の台頭は巨人の昨今の課題の一つであり、状況次第では今年のドラフト獲得選手に内野手も含めることも考えられていました。

 

 しかしここにきて若手が台頭してきたことで大卒社会人の内野手の獲得の優先度を低くすることができ、問題となっている即戦力先発・中継ぎ及び外野手の補強に指名枠をさくことができます。

 

【1位指名候補①】苫小牧駒澤大 伊藤 大海選手 大卒右腕投手


【ドラフト1位候補】2020年ドラフト候補 伊藤 大海(苫小牧駒澤大)

 最速155キロを誇る北海道の速球右腕。優先補強ポイントである即戦力先発候補となります。日米大学野球でストレートで相手打者を圧倒したことで話題となりました。

 ストレートだけでなくスライダーも大きな武器であり、大卒右腕投手のなかでは頭一つ抜けた評価となっています。今季の大卒投手はスタミナや先発実績といった何かしらの課題があり、その中でも比較的大きな課題がなく伸びしろもまだまだ期待されていることから1位候補としています。

 

【1位指名候補②】慶大 木澤 尚文選手 大卒右腕投手


【151キロ連発】慶應大 木澤尚文(3年)最速151キロのストレートとキレ抜群の変化球で次々に三振を奪う 2019/11/19 神宮大会 城西国際大戦

 最速155キロのストレートにスライダー、カーブ、カットボールが武器の右腕投手。3年まではコントロールが安定せず、ストライクとボールがはっきりした球が多かったものの、4年生になってから安定性が増して1位候補の一人としても評価されてきています。

 現状では競合クラスでなく、単独指名を狙ったものとなっています。今年の巨人を見ても、先発候補の補強は必須であり、確実に1名を確保するための指名となります。

 

 

【外れ1位指名候補①】日本体育大 森 博人選手 大卒右腕投手


【ドラフト1位候補】2020年ドラフト候補 森 博人(日本体育大)

 最速155キロにスライダーを武器とする右腕投手。松本航・吉田選手と続く日体大のエースとなっています。投高打低の首都大学リーグでもまだ先発実績が足りないため即戦力と評価するには不安点がありますが、先発だけでなく足りていないリリーフ候補としての獲得となります。

 本来ならば2位でほしい選手ですが、Aクラスを想定しているため、巨人2位指名時点では残っていない可能性が高く、外れ一位での獲得候補としました。

【外れ1位指名候補②】東洋大 村上 頌樹選手 大卒右腕投手


<2020年ドラフト候補>東洋大学 村上 頌樹 投手(智辯学園)【3年】:侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表

 最速149キロで東洋大で3年から先発として安定した成績を残している右腕投手。174センチと上背はないものの、完投も数多く記録しており、即戦力先発候補としての獲得となります。

【2位指名候補①】東海大相模 西川 僚祐選手 高卒右外野手


【ドラフト2020候補】西川僚祐の打撃&盗塁&守備

 186cm95kgの恵体を誇る右のスラッガー。1年時から強豪校で4番に座り、1年目から30本塁打を記録しています。それだけ聞けば外野手と言えど1位候補ではないのか、となるかもしれませんが、西川選手はレフト専な上打撃以外の評価がそこまで高くない選手。そして打撃自体もまだ課題があるため、起用法や時間がかかるといった点から2位としています。

 

 現在巨人の右の外野手で支配下なのは村上・陽選手の2名のみ。外野手の若手野手でパワータイプがなかなか出てこないため、上位での素材方獲得となります。また東海大相模のため、東海系列という点からも候補としました。

 

【2位指名候補②】Honda 小野 大夏選手 社会人右腕投手


2019/04/25 Honda・小野大夏投手

 最速150キロとフォークが武器。高卒社会人であり伸びしろも期待される右腕投手。先発としても起用されるようになっており、先発成績も残せればさらなる飛躍も期待されます。高卒社会人である程度実績があれば上位指名に入る傾向にあり、巨人としては即戦力リリーフとしての獲得となります。

 

【3位指名候補①】立教大 中川 颯選手 大卒右腕投手


【2020ドラフト候補/強く美しいサブマリンの投球練習(マルチアングル&スロー映像有)】立教大3年生・中川 颯(大正中※横浜泉シニア→桐光学園高)

 184センチの長身サブマリン。アンダースローながら130中盤のストレートでガンガン空振りを奪っていき、立教では中継ぎ・リリーフで起用されています。

 

 成績こそ安定しているものの、先発としては起用されておらず、アンダースローということでなかなか扱いが難しい選手となります。巨人としては変則中継ぎとして中継ぎ層の充実を図るための獲得となります。ゆくゆくは先発としても起用していきたい選手となっています。

【3位指名候補②】東海大 小郷 賢人選手 大卒右腕投手


【ドラフト2020候補】小郷賢人の投球シーン

 最速155キロに鋭いフォークが武器がの右腕投手。チームでは主にリリーフとして起用されており、能力と実績だけ見れば1位候補にもなりえる選手です。

 ただし小郷選手の問題は怪我の多さ。怪我により2シーズンを登板無しで棒に振っており、大学野球日本選手権の代表合宿も手首・足首の怪我で辞退しています。このように怪我が多く安定して計算できない投手となりますが、勝ちパターンで使える選手が少ない巨人にとっては喉から手が出るほど欲しい選手。東海大系列ということも指名候補の理由の一つとなっています。

 

 
次は4~5位指名となります。