読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

様々な怪我から復活を目指す期待株 健大高崎 朝井 優太選手 高卒右腕投手

 

f:id:okimono:20200419215438p:plain

140キロ超え投手7名擁する健大高崎。その中でエース・下 慎之介、142キロ右腕・橋本拳弥も口をそろえて、絶賛するのが朝井 優太(新3年)だ。

小山ボーイズ時代は仲三河 優太(大阪桐蔭)とともに主力投手として活躍し、ジャイアンカップ準優勝。さらにNOMOジャパン・侍ジャパンに選ばれ、中学時代の実績だけでいえば、同世代でもトップクラス。  朝井は「自分はそれほどでもなく、仲三河は本当にすごい投手だった」と語るが、仲三河を取材したときも朝井の実力を認めていた。  入学時では朝井が同級生の投手では最も高く評価されており、左腕・下は「すごい伸びのあるストレートを投げていて、(自分)ベンチ入りは厳しいと思った」と思わせるほど。青柳博文監督も「エース候補」として期待している投手だった。しかし腰の故障もあり、なかなか投げられない時期が続いたが、2年秋に故障が治り、練習試合の好投もあり、2年秋の明治神宮大会からベンチ入りを果たした。1試合だけ登板し、4回を投げて1失点の力投を見せた。  この冬は回転数の高いストレートを投げることを意識して、練習に取り組んできた。実際にキャッチボールを見ても、冬の成果が感じられる内容だった。キャッチボール相手の下のグラブを押し出すようなストレートを投げることができており、相手の下も「エグイ」と言いながら、ボールを投げ返していた。  取材日ではシート打撃に登板。右スリークォーターながら、130キロ前後の速球、曲がりが鋭いスライダーを投げ分け、持ち味を発揮。自分の間合いで淡々と相手の打ちにくいところへ投げ分ける投球術は中学時代から好投手として活躍してきたのもうかがえる投球内容だった。  選抜は中止となったが、夏までアピールの機会が続く。怪我無く自身が持ち味とする伸びのあるストレートがさらに進化すれば、次のステージでも活躍できる可能性を秘めている。

青柳監督、エース・下慎之介も期待する朝井優太(健大高崎)はNOMOジャパン、U15代表も経験した実力派右腕(高校野球ドットコム) - Yahoo!ニュース

 

 

【朝井選手の紹介】

173センチ71キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ

 

 ワインドアップから最速140キロを投げ込む右腕投手。回転数を意識してトレーニングしたと語るストレートが武器であり、打者の手元でさらに伸びる球速以上の力がある。また2種類のキレのよいスライダーと30キロ近い球速差があるカーブとのコンビネーションで打ちとっていきます。

 中学時代は多くのドラフト候補を輩出しているNOMOジャパンに所属。U-15代表に選ばれ同世代の中でも高い評価を得ていましたが、腰の故障などで2年秋までまともな登板がなくその座を同年代の下・橋本選手に譲っていました。

 2年秋になり秋季大会で一試合で起用され復活をアピール。下、橋本選手の跡を継ぐ中継ぎとして結果を残しています。

 

【指名への課題】

 前橋育英との試合で独自試合初先発起用となりましたが、そこで序盤から連打を打たれ2回1/3で降板しました。そこで露呈したのが先発としての引き出しの少なさ。ストレートは球速以上に伸びがあり、さらにキレのあるスライダーで空振りを奪えていますが、それが先発となると厳しさが出てきます。基本的にストレートとスライダーの二種類のため1巡すると打者が慣れて狙い撃ちしてきます。どうしても球種が少なく狙い球を絞りやすいため、少しでも甘くなれば長打にされています。さらにセットとなると球速と制球が落ちるため、一人ランナーを出すとそこからさらに連打を浴びやすくなっています。

 

 中継ぎという短いイニングならば力押しで抑えることもできますが、先発では長いイニングを投げるだけの要素をまだ持ち合わせていないため、先発としてはまだ計算できません。

 

【指名順位予想】

 本格的に投げるようになったのが3年生からでまだ実績が少なく、素材面でも高く評価される要素はまだありません。同学年で下・橋本選手がドラフト候補として注目されているため、実績も少なく投手としての評価も少ない朝井選手は進学・就職してレベルアップを狙わないと指名候補となるには厳しいものがあります。

 

 球速アップを期待したいところですが身長があまりないため素材を評価としての伸びを予想するのが難しく、青田買いで育成として獲得するよりも大学や社会人で成長を期待してその時に獲得したい選手となります。このため指名漏れの可能性が高い選手となります。