読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

通算33本塁打のフルスイングが魅力の俊足サード 天理高 下林 源太選手 高卒左内野手

 

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高校野球奈良大会:天理6-4奈良大付>◇6日◇決勝◇佐藤薬品スタジアム

昨秋の明治神宮大会で4強入りした天理が、オール3年生で頂点に立った。

1点を追う1回裏、相手の失策絡みで同点。さらに2死三塁から5番河村拓民(たくみん)外野手(3年)の左前適時打で勝ち越した。2回に再び2-2の同点に追いつかれたが、その裏に無死一塁から7番田中輝希(こうき)内野手(3年)が左翼へ勝ち越しの適時二塁打。1死三塁から1番下林源太主将(3年)が中越え2点本塁打を放ち、主導権をたぐり寄せた。

6回に2点を失い、終盤は接戦となったが、7回からエース庭野夢叶(むうと)投手(3年)が登板。ベンチ入り20人全員が3年生という布陣で戦い抜いた。

10日に開幕する「2020年甲子園高校野球交流試合」では、大会2日目の11日に広島新庄と対戦する。下林主将は「率直にうれしいです。3年生25人で戦わせていただけて、感謝の気持ちです。甲子園でも今までやってきたことに、優勝も生かして流れに乗って、甲子園で1勝し、いろいろな方に喜んでもらいたいです」と笑顔で意気込んだ。

奈良大付は昨秋の近畿大会準々決勝で、天理に0-14と完敗。センバツの出場権に届かなかった。リベンジを目指したが、最後は1歩及ばなかった。

天理・下林主将「優勝生かして甲子園でも」/奈良 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

 

 【下林選手の紹介】


2019.9.29 高校野球 天理高校 下林源太主将 ホームラン2発!

168センチ70キロ 右投げ右打ち

ポジション:サード

 

 重心を低く落としながらバットを長めに立てて持つ独特の構えが特徴の内野手。小柄ながらもフルスイングで長打を生み出し通算33本塁打を記録しています。

 またフルスイングだけでなく追い込まれてからコンパクトにスイングできるミート力に加え、スラッガーながら俊足も持ち合わせており、チームではチャンスメーカーとして1番起用されています。

 また守備についても本人は課題の部分と挙げていますがとってから投球するまでが非常に早く、ライナー性の強い当たりも上手く拾うことが出来る技術を持ち合わせています。

 

【指名への課題】

 

バットを長く持ちフルスイングをすることで低めの落ちる変化球でも本塁打にすることができています。

一方で長く持ったフルスイングのデメリットが出ており、振り終わるまでに通常のスイングよりも長く時間がかかってしまうため、ストレートに振り遅れる場面があります。追い込まれるとミート重視の軽打に切り替えていますが、カウントが早いうちはフルスイングで向かっていきます。

 特に145を超える高めのストレートには明らかに遅れています。スイングスピードが決して速いわけではないので、どうしても振り遅れが発生しています。

 

 またインコースへの対応も課題になっており、速球に対してはどうしても窮屈なバッティングになっています。特に左投手のストレートには片手で窮屈そうなバッティングになりボテボテのピッチャーゴロになる場合もありました。

また俊足の割にあまり盗塁数が多くなくその原因がリードが狭いことです。チャンスメーカーとして評価されるにはこの走塁意識の改革も必要になります。

 

【指名順位予想】

  高卒としては大きなマイナスポイントになるあまり身長がないこと。加えてスイングスピード自体は平均的で高めには振りまけているため、木製バットでどこまで長打力が落ちてしまうかも懸念材料の一つです。

 

 天理自体あまりプロ志望は出さず強豪大学に進学する例が多いため、大学でも長打力と走塁面のアピールを図り、俊足の中距離サードや昨今大卒・社会人で不作になりがちのセカンド・センターにコンバートし目立っていくのも手です。

 現状での評価では5~6位に下位指名候補となります。肩自体はあまり強くないためプロ入り後はサードは厳しい一方で反応の速さや送球スピード、俊足を考慮すればセカンド・センターといったポジション適性の可能性もあり、コンバートに必要な時間も踏まえその分指名順位は低くなっています。