読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

バットコントロールのよい好守 中京大中京 中嶌 優選手 高卒左内野手

 

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10月18日、天理対中京大中京の一戦は、10対9で中京大中京が勝利した。

 天理はこの試合も長打攻勢。初回に2点を先制。河西 陽路の2本塁打などで、5回までに6点を入れると、6回表から中京大中京は、148キロ右腕の高橋 宏斗が登板。しかし天理の3番瀬 千皓の2ランで8対4と突き放す。

 中京大中京もじわじわ追い詰め、7回に1点を返し、8回裏には一死満塁から中嶌 優の二塁打、さらに敵失も絡み、逆転に成功する。
 だが、このままでは終わらない天理は9回二死から7番河西がこの試合、3本目の本塁打で、同点に追い付く。

 結局がついたのは9回裏、二死満塁から2番中嶌の右前安打でサヨナラ勝ち。中京大中京が決勝進出を決めた。

中京大中京が長打攻勢を制す!2番中嶌の右前安打でサヨナラ | ニュース 高校野球関連 | 高校野球ドットコム

 

 

【中嶌選手の紹介】


中京大中京 中嶌 優 選手(桑員ボーイズ):明治神宮野球大会2019・準決勝

172センチ68キロ 右投げ左打ち

ポジション:セカンド

 

 中京大に置いてセカンドで起用されている小柄な内野手。タイミングを取るために大きめに足を上げた後に着地と同時に重心を少し落として

 元々19試合で1失策という守備能力の高さで同チームの中山選手からも目標とされるほどに評価されていたものの、2年生までベンチ入りも出来ていませんでした。そこで守備だけでなくバットコントロールを磨き、またバント成功率を上げていくなど2番打者としての能力を磨き、秋の神宮大会の天理戦でサヨナラヒットを含む3安打4打点を記録し打率4割超えを残したことで注目されるようになりました。

 

【指名への課題】

 タイミングを取るために打つ直前に重心を低く落とすフォームをとっています。このフォームのメリットは低めに逃げる変化球でもバットに乗せやすく強めのライナーを打てることですが、一方で重心が低くなることで高めに若干反応が遅れてしまい、特にストレートには振り遅れてしまっています。

 一方で低めを拾えるために膝下の難しいコースにも手を出してしまい、このコースはヒットにするのが難しくファールになることが多いため本来は見逃したいところですが手を出してしまっています。

 

 長打を狙ったスイングは頭を残せずフルスイングでブレが大きいため、バットに当たらずこちらはあまり期待できません。本格起用されたのが2年秋以降でその後コロナで試合自体が減っているため本塁打数が少ないのはしょうがないとしても、バットコントロールがいいとはいえ長打があまり期待できないとなると評価は落ちてしまいます

【指名順位予想】

 守備の良いセカンドで率を残すタイプとなると大卒・社会人ならば需要も出てきますが、打力評価が重視される高卒では指名順位は落ちてしまいます。また同チームにドラフト候補が多く、慶応進学の可能性の高い高橋選手を除いても、大型ショートの中山選手や打てる捕手の印出選手といった上位候補が揃っていることから、現状プロ志望は出さず進学し打力を上げ即戦力として指名を狙ったほうが得となります。

 もしプロ志望を出した場合は育成3位から4位が候補となります。