読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

中継ぎ起用で台頭した右腕 法政大 高田 孝一選手 大卒右腕投手

 

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東京六大学の法大は4日、東京・日の出町の亜大グラウンドで、亜大(東都)とオープン戦を行い1-3で敗れた。

 新型コロナウイルス感染防止のため練習を自粛していたが、練習再開後初のオープンとなった。ドラフト候補の最速148キロ左腕・鈴木昭汰投手(4年)が先発し、3回2安打1四球5三振無失点に抑えたが、2番手の右腕・三浦銀二投手(3年)が3失点。こちらもドラフト候補の最速153キロ右腕・高田孝一投手(4年)が3回無安打無四球3三振無失点に抑えたが、打線が4安打1得点に抑えられた。

 法大・青木久典監督は、「3カ月以上対外試合から離れていたので、やりたかった。午前中の激しい雨がやんで試合ができてよかった。鈴木と高田は順調に来ているが、打撃陣はマウンドからの投手のボール、攻めに苦労していた。実戦の感覚を早く取り戻すことと、課題を早く知るためにもよかった」と話した。

 亜大は、1番に起用された新中楓基(しんなか・ふうき)外野手(2年)が本塁打を含む3安打1打点と活躍した。「狙い球を絞って、結果が出てよかった。いい投手から打てるとは思わなかったし、本塁打も思い切りよく振ることを考えていただけで、(右翼フェンスを)越えるとは思わなかった」と喜んだ。

法大が亜大とオープン戦、最速153キロ右腕・高田3回無失点 - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

 

 【高田選手の紹介】


2019/10/15 法政大・高田孝一投手

 

183センチ88キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 

 セットポジションからグラブを頭付近まで高く掲げつつ、腕を背中側に回し勢いとともに振り下ろすフォームから最速153キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。ストレートでガンガンと押しつつ、縦のスライダーとフォークで空振りを奪っていきます。

 チームでは当初先発として起用されていたものの、3年春も防御率5点台といまいち結果を残せずに5回持たず降板することが多く、三浦選手(福岡大大濠)や同年代の鈴木選手などの台頭で中継ぎに回ることが多くなっていました。

 しかし中継ぎになると高田選手の持ち味が発揮され、常時150前後のストレートを連発できるようになり成績が安定。4年春のリーグでは3試合で10(1/3)回で失点2で防御率1.74と好成績を残しています。

 

【指名への課題】

 なぜ先発では結果を残せなかっのかについてですが、先発となると球速140中盤になるうえ変化球の精度はあまりいいほうではなく安定して決め球となる変化球がないため、先発でもどうしてもストレート押しになってしまいます。しかし140中盤では打ちごろなストレートになるうえ4回以降はさらに球速が落ちてしまい、一巡するころには打ち込まれるため降板していました。

 

 中継ぎでは初回からフルエンジンでいけるため150キロを連発できるようになり台頭してきましたが、依然として変化球があまり安定していないため、2ストライクまで追い込んでもそこからファールになる展開が多くなっています。

 

【指名順位予想】

 先発として計算するには変化球で安定してストライクを取れないことから140中盤のストレートで打ち頃になるため計算できません。かといって中継ぎで150キロを連発できてもプロでは変化球は無視できるため狙い撃ちされます。今年の六大学は野手が小粒で投高打低のため投手成績が良くなっている部分もあり、中継ぎとしても即戦力とは考えにくくなっています。

 

 このため指名順位は育成1~2位。スライダーとフォークが安定すれば支配下指名も見えてきますが、4~5位指名となるには最低でも2つは計算できる変化球が必要です。