読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

156キロを記録したリリーフピッチャー 亜細亜大 平内 龍太選手 大卒右腕投手

 

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今秋のドラフト候補、亜大・平内(へいない)龍太(4年、神戸国際大付)が3点リードの9回に登板。全14球中、13球直球を投じ、自己最速を2キロ更新する156キロで、2三振を含む3者凡退に締めた。
 「きょうは体の状態、ボールの走りも良かった。自己最速?感覚はありました」と話すと「大学では155キロが目標だったのでうれしい。次は157キロを目指したい」。

 生田勉監督は張り切る右腕に「またケガするぞ」と苦笑いしつつ「自分の印象では与田さん(現中日監督)みたいなドッジボール」と、球質の重さをかつてバッテリーを組んだ剛腕にたとえた。

亜大・平内 自己最速156キロ、1回2K無失点で締めた「うれしい。次は157キロ」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 【平内選手の紹介】


今秋156キロ計測!プロ大注目の剛腕!平内龍太投手(神戸国際大附属→亜細亜大)東都開幕戦での投球!

186センチ94キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・スプリット・ツーシーム

 

 セットからゆっくりと足を上げ、肘を折り曲げた状態から小さい腕の振りで投げ込むフォームから最速156キロ、常時140中盤から150前後のストレートを投げ込む右腕投手。浮き上がるようなストレートに120後半の大きく変化するスライダーに130後半の大きく落ちるツーシームのコンビネーションで打ちとっていきます。

 チームでは主にリリーフとして起用。時に先発として起用されることはあるものの、監督の方針や本人の適正からリリーフがメインとなっています。

 3年秋時に部内規定違反で出場無しに終わるも、その期間にトレーニングに専念したことで下半身が安定し体重も5キロ増の94キロにアップ。秋には最速をどんどん更新し目標としていた最速155キロを超える156キロを記録。キレのあるストレートと大きく変化するスライダー、ツーシームで即戦力リリーフとして期待されています。

 10月5日にプロ志望届を提出しています。

 

【指名への課題】

 フォームはあまり肘を直前まで折り曲げたままで投げる直前に一気に振り出すため、腕の勢いに比べて球速が速く相手バッターは振り遅れることが多くなっています。
 一方で腕の振りがかなり強くなっており、さらに肘を曲げた状態で振りかぶるため、関節や肩への負荷が大きくなっています。一度肘のクリーニング手術を受けているためあまり連投が期待できるタイプではなく、1年時には骨折と肉離れも経験し腰痛持ちでもあります。

 

 またコントロールが決していいほうではなく、先発時は制球メインで意図的に球速を抑えていましたが、そのときはストレートでも130キロ台でスライダーをメインに投げていましたが、平内選手のスライダーは大きな落差と緩急が魅力でコントロールはアバウトなため、球速を抑えてしまうと狙いうちされる恐れがあります。全体的に変化球はキレがあるものの、リリーフ時だと制球しきれず意図しない程変化してしまう場面が見受けられます。

 ストレートは浮き上がるような軌道を描きますが、コース自体は長打コースの高さに行くことが多く、スプリットも高めにうくストレートの高さで落ちるため、落ちたコースがちょうど流し打ちしやすい高さに落ちています。常時150を超えるがどの球もばらけやすく肩ひじへの負担も大きい投球内容よりもギアを抑えて140後半とキレのある変化球でセーブすることが求められます。

 

【指名順位予想】

 指名後はリリーフとして起用される可能性が高く、上位指名の可能性は高くなっているものの、先発・中継ぎ両方で起用された結果リリーフに落ち着いたような投手はともかく、最初からリリーフとして起用となると1位指名の可能性は低くなっています。

 

 また故障が懸念されるフォームでありますが、現在どの球団もリリーフが不足気味であり、制球が課題となるほど乱れているわけではなくある程度ストライクは取れているため、1年目からある程度起用が見込めることから指名順位は2位後半から3位となります。