今回は最後となる育成7~10位、そして指名の振り返りとなります。
- 【育成8位指名候補①】琉球ブルーオーシャンズ 神谷 塁選手 独立リーグ左内野手
- 【育成8位指名候補②】信濃グランセローズ 名取 泰誠選手 独立リーグ左腕投手
- 【育成9位指名候補①】京都先端科学大 喜多 隆介選手 大卒右捕手
- 【育成9位指名候補②】信濃グランセローズ 松井 聖選手 独立リーグ左捕手
- 【育成10位指名候補①】京都工芸繊維大学 河野 翔太選手 大卒右腕投手
- 【育成10位指名候補②】 堺シュライクス 片岡 篤志選手 独立リーグ右腕投手
- 【なぜこのような指名となったのか】
【育成8位指名候補①】琉球ブルーオーシャンズ 神谷 塁選手 独立リーグ左内野手
2019/9/19 神谷 塁 (石川ミリオンスターズ) 巨人3軍戦 3安打 猛打賞
50m5.7秒に遠投110mでリーグにて2年連続盗塁王を獲得した俊足の内野手。今年から鳥谷選手をフォームの参考にしたことで課題だった打撃も伸びを見せています。2年続けて巨人の入団テストを受けていますが去年は打撃の部分で指名には至りませんでした。
今年も入団テストを受けており、20m走では増田大・吉川尚選手以上の速さを見せた選手もいたと報告されており、この神谷選手は目にとまっている可能性があります。セカンド・ショートをこなせるため俊足巧打型内野手としての獲得なります。
【育成8位指名候補②】信濃グランセローズ 名取 泰誠選手 独立リーグ左腕投手
小さな腕の振りの横手投げが特徴の左腕投手。主に中継ぎで起用され10試合で失点2で防御率1点台を誇る。コントロール良く投げ込めるのが強みであり、巨人としては左中継ぎの補強となります。ファームの中継ぎがコマ不足のため、1年目からガンガン投げ込んでいける投手であり、高梨・中川・大江と左の変則フォームの先例があrことからさらなるレベルアップも期待できます。ただ独立リーグ6年目と長く、今年で24歳と大卒社会人と同じであることからこの順位としています。
【育成9位指名候補①】京都先端科学大 喜多 隆介選手 大卒右捕手
京都先端科学大の喜多隆介(4年・捕手・小松大谷)、1回表のセカンド送球タイムは1.92秒。
— 西尾典文 (@ajihiraita) 2020年8月26日
スタンドには確認できる限り5球団のスカウトが視察に訪れています。 pic.twitter.com/6TnqCzpjqn
元投手で二塁送球タイム1.87秒を記録する強肩捕手。現状打撃に課題があり、さらにスローイングもまだ癖があるなど複数の課題があることに加え、出身大学の知名度を考えても支配下指名の可能性は低いと考えられます。
今年捕手を2~3名獲得する方針を示しており、高卒2名獲得はさすがに年齢バランスが偏ることから高卒1、大卒or独立リーグ1と考えられます。
【育成9位指名候補②】信濃グランセローズ 松井 聖選手 独立リーグ左捕手
信濃GSで正捕手にすわる左のスラッガー。今年になり売りの打撃がさらに伸びており、リードやブロック能力など実戦スキルが高く評価されており、早くから戦力から見込める選手となります。一方で今年で25歳と今年がラストチャンスと言われている立場であり、指名があれば低い順位でも指名を受ける可能性は高くなっています。巨人の入団テストも受験しており、支配下枠を63~64名にするといわれていることも踏まえ、シーズン中に65名にしないと来年の育成指名に参加できません。このため早期に支配下にしやすい選手を候補としています。
【育成10位指名候補①】京都工芸繊維大学 河野 翔太選手 大卒右腕投手
最速145キロ、内野手兼投手としてチームを支えていた選手。自粛期間のトレーニングで最速を3キロアップさせており、大きな肩の故障もないことから原石タイプの選手となります。
巨人・オリックス・独立リーグトライアウトを受験しており、今年の入団テストは5名が指名候補に残っているため候補としています。ただ一年浪人しており来年で24歳となるため、順位はかなり低めとなっています。
【育成10位指名候補②】 堺シュライクス 片岡 篤志選手 独立リーグ右腕投手
堺シュライクス 剛速球 片岡篤志 06ブルズ VS 堺シュライクス 花園セントラルスタジアム
最速148キロ、常時140台を記録するリリーフピッチャー。大学・香川OG時代はいまいちな内容だったものの、堺シュライクスに移籍したことで意識が変わり投手として大きな伸びを見せています。
ただしまだ大事な場面で力が入ってしまい制球を乱すなど経験不足なところもあり、年齢も考慮すると高い順位にはなりません。しかし巨人の入団テストも受験しており、中継ぎを底上げしたい巨人では指名候補の一人となっています。
【なぜこのような指名となったのか】
育成10名獲得という情報をもとに作成した今回の指名予想となっています。今年の入団テストは独立リーグの有望選手に巨人側から受験を勧めた経緯があり、例年よりもレベルが高かったことが述べられています。このため育成は独立リーグを中心とした指名としています。
指名の傾向としては捕手と投手を中心にしており、多くは中継ぎメインで起用されている選手となります。育成の戦力外候補は中継ぎ起用されている選手が中心のため選手の入れ替えが示唆されていることから、その点を意識した指名となっています。
またファームの先発候補は山川ー太田ー井上ー直江ー堀岡ー桜井選手に新たに獲得する先発候補が入ります。3軍先発がさらに必要となるため育成でも先発の頭数を揃える必要があるように思えますが、3軍は独立リーグ交流戦で連戦となるくらいで、トレーニングメインのため基本的には試合日程は少なくなっています。このため3軍は先発が投げぬくよりも登板機会の為にブルペンデーのような1~3イニングで下りる起用が多いため、中継ぎが多くても成り立っています。