読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

低めとコースのコントロールの良さが売り 立正大  倉田 希選手 大卒右腕投手

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東都大学野球:立正大6-4東洋大>◇第3週第1日◇6日◇神宮

4年秋で、うれしい初勝利だ。立正大・倉田希投手(4年=常総学院)は「素直にうれしいのと、少し時間がかかったかな、とも思います」と照れながら明かした。先発糸川の後を受け、4-4の6回から登板。延長10回までの5イニングを3安打無失点に抑え、初めての白星を手にした。

タイブレークでも落ち着いていた。10回表の攻撃で2点を勝ち越してもらい、その裏の投球。無死一、二塁から始まったが、東洋大は代打を送ってきた。犠打狙いの相手に対し、倉田は「強い球を投げれば。コースうんぬんではなく、直球を強く」とサイド気味に右腕を振った。打球を殺させず、一塁手が三塁送球で送らせなかった。さらに、一塁転送で併殺。一瞬にしてピンチを防ぎ、次打者を三邪飛で締めた。

走者を出しても点を与えなかった。「あと1本を出させない。糸川にあって、自分に足りないものは、そこでした。それが一番、成長できたかなと思います」と胸を張った。

この日にプロ志望届を提出することも表明。「負けない投手になりたい。今日みたいに粘りながら、ホームにかえさせないように」と抱負を語った。その姿を、坂田精二郎監督(46)は「成長したね!」とうれしそうに見ていた。

立正大4年倉田希が初白星、プロ志望届の提出表明 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

【倉田選手の紹介】


立正大学ピッチャー倉田希の投球練習【秋季東都大学野球 立正大vs 中央大 2019 10 16】

181センチ82キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー

 

 ノーワインドアップから軸足を曲げ重心を低くし、腕を振りぬく直前で一度腕を止めてから小さなテイクバックで投げ込む変則フォームが武器の右腕投手。最速146キロ、常時130後半のストレートをコーナーに投げ分け、縦のスライダーに横に逃げるスライダーの二種類で打ちとっていきます。

 チームでは主に先発・ロングリリーフで起用。打線の援護がなく白星に恵まれなかったものの、3年春には9試合に起用され防御率1.64を記録しています。

 10月7日にプロ志望届を提出しています。

 

【指名への課題】

 サイドスローと言えば130後半ではプロとしては球速不足。コースには投げられるため見逃しはおおくとも空振りはあまり多くありません。変化球も左相手だと逃げる球と縦の変化球がメインとなりますが、外に逃げる球は指にかかることが多く投げた瞬間にボールとわかるコースに行くため、球威のなさもありどうしてもストレート頼りになり厳しいコースに構えざるをえません。

 

 また相手が今季リーグ未だ1勝のみの絶不調の東洋大という点もあり初白星も参考記録にしかなりません。売りはコントロールで変化球については大きく話題になるほど秀でたものがないため、即戦力と評価するには武器が足りません。

 

【指名順位予想】

 即戦力として期待できず、加えて先発として見るにはあまり長いイニングは投げていません。亜細亜大・平内選手のようなスカウトの目に残る強いインパクトも残せていないため、支配下指名の可能性は低くなっています。

 

 ここから球速が大きく伸びることは考えられないため、伸びても140前半で勝負することとなり、低めのコントロールを活かし変化球とのコンビネーションで打たせて取る・バッターに自分のバッティングをさせない打ちとり方となります。それでも中継ぎとして見るなら空振りが取れる変化量が大きいものが欲しいところ。縦の変化球の落差がもっと増えれば空振りを取れるようになります。

 ただ現在の能力では育成2~3位の指名順位となります。