10名程度指名と聞いていましたが、まさかの12人指名という過去最多の指名となりました。これ3軍創設時よりも多いんですね。これは評しがいがあります・・・ハハハ
- 【育成1位指名】米子東 岡本 大翔選手 高卒右内野手
- 【育成2位指名】京都先端科学大 喜多 隆介選手 大卒右捕手
- 【育成3位】敦賀気比 笠島 尚樹選手 高卒右腕投手
- 【育成4位】横浜高 木下 幹也選手 高卒右腕投手
- 【育成5位】駒大 前田 研輝選手 大卒左捕手
- 【育成6位】唐津商業 坂本 勇人選手 高卒右捕手
- 【育成7位】四国IL徳島 戸田 懐生選手 独立リーグ右腕投手
- 【育成8位】札幌大谷 阿部 剣友選手 高卒左腕投手
- 【育成9位】筑波大 奈良木 陸選手 大卒右腕投手
- 【育成10位】福山大 山崎 友輔選手 大卒右腕投手
- 【育成11位】創価大 保科 広一選手 大卒左外野手
- 【育成12位指名】東海大海洋学部 加藤 廉選手 大卒左内野手
- 【全体的なまとめ】
【育成1位指名】米子東 岡本 大翔選手 高卒右内野手
190センチ92キロ 右投げ右打ち
通算26本塁打に投手としても登板する遠投110mの強肩が魅力の右の大型ショート。逆方向にも打てるパワーが魅力ではありますが、ショートとしては少々足が遅いのが難点。このためコンバートするかどうかで戦力として見込める年数が変わってきます。
ただ今年はショートで中山選手を獲得しているため、岡本選手はサードやレフトでの起用がメインになると思われます。また岡本選手自身、まだ入団をうけいれるかどうか決めておらず、進学も含めて話し合いを行うと語っているため、もしかすると入団しないという可能性があります。
【育成2位指名】京都先端科学大 喜多 隆介選手 大卒右捕手
180センチ83キロ 右投げ右打ち
二塁送球1.78秒という捕手トップレベルの送球速度を誇ります。まだスローイングに課題があるものの、スローイングに関する様々な点が評価されており、巨人も指名候補の一人に挙げていました。
ただ出身校の点もあり指名順位はより低いものと予想していましたが、まさかの育成上位での指名となりました。育成捕手が全員育成3年以上となるため、捕手の血の入れ替えのために守備型捕手として指名されました。
【育成3位】敦賀気比 笠島 尚樹選手 高卒右腕投手
178センチ78キロ 右投げ右打ち
2年時には上位候補とされるもその後伸び悩みが目立ち評価を落としました。抜群のコントロールとスライダーがの切れが武器で先発・中継ぎ両面で起用できる存在で高く評価されています。
ただ本人は支配下でないと進学を表明していたため、入団拒否ということなりました。
「プロ野球ドラフト会議」(26日、都内ホテル)
巨人から育成ドラフト3位で指名された敦賀気比・笠島尚樹投手(17)は会見で「育成では行かないと決めていた」と指名を断ることを明かした。「これから親や監督さんと話し合って決める」と大学進学に切り替えるようだ。
東監督も「育成では進学させてもらいます」と、笠島の意向を事前に各球団スカウトに話していたことを説明した。
【育成4位】横浜高 木下 幹也選手 高卒右腕投手
2019/9/14 【 2020年 読売育成4位 】 木下幹也 (横浜高校) 2年秋 9回14奪三振完投 弥栄戦
185センチ88キロ 右投げ右打ち
投げ下ろすストレートとスプリットが武器の右腕投手。横浜高校では主に2番手で登板することが多く自粛期間にフォーム改造に取り組んだことで最速152キロにまで飛ばしました。
ただ独自大会の4回戦目で4回6失点の炎上。全国大会がなかったこともあり大きな注目を浴びことはありませんでした。ストレートの球速にまだ物足りなさはあるものの、スライダー・カーブ・ツーシームも投げれてオーバースローで角度もあり、本格派右腕として期待されます。
【育成5位】駒大 前田 研輝選手 大卒左捕手
駒大 前田 研輝の上手いヒットと谷本の隙をつくバントヒット~東都大学野球 國學院大×駒沢大2020年9月22日
駒沢大で正捕手を務める守備型キャッチャーでキャッチングとブロッキングの能力とを高く評価されています。一方で打撃についても長打こそないものの、通算打率は2割中盤で打撃についても一定の評価をされています。
育成となった部分については、打者としてはタイミングの取り方に課題がありストレートに差し込まれることがあるのと硬さがあり、スローイングについてはあまり肩が強いほうではないようです。今後は打撃面のレベルアップが求められます。
【育成6位】唐津商業 坂本 勇人選手 高卒右捕手
報知高校野球2020年3月号「公立魂」唐津商(佐賀)坂本勇人
177センチ83キロ 右投げ右打ち
まさかの坂本選手と同姓同名の16本塁打の強肩強打のキャッチャー。指名をする際に阿部監督が笑っていたため何事かと思っていましたが、この選手を指名したのが原因だったようです。強肩強打のキャッチャーとなればどの球団にとっても指名候補ですが、強豪校がない佐賀の学校ということで指名候補には考えていませんでした。
【育成7位】四国IL徳島 戸田 懐生選手 独立リーグ右腕投手
【読売ジャイアンツへ!】 2019.9.12 徳島インディゴソックス 戸田懐生投手 【阪神タイガース戦で奪三振】
172センチ70キロ 右投げ右打ち
東海大相模でエース番号をつけるも故障により退学。一度野球を離れるも故障も治ったことで縁を頼り徳島に入団。そこから投手の揃う徳島ISの中でも圧巻の成績を誇るエースとして活躍しています。
来年で21歳という若さもあり圧巻の成績でもまさかの育成7位。退学するほどの右ひじの故障の過去と二段モーションが避けられたのかもしれません。
武器はコースに決められる140後半のストレートと大きく変化するスライダー。1年目はリリーフ、2年目は先発とどちらでも起用できる可能性を残していますが、どちらにせよ身長が無く角度で球威を付けられないため、今後は体重を増やしストレートのパワーアップが求められます。
【育成8位】札幌大谷 阿部 剣友選手 高卒左腕投手
プロからも熱視線を受ける超大型左腕!札幌大谷1年生の阿部剣友選手!
200センチ100キロ 左投げ左打ち
まさかの2m投手2人指名。ただ秋広選手に比べると技術面での完成度は大きく劣り、素材面評価と左腕で角度を持って投げられるというのが評価点となります。ストレートと変化球で腕の振りが大きく異なることや、勢いをつけるのにリリースする直前でその勢いを殺してしまうなど多くの課題を持っており、かなり時間のかかる投手です。
このため1年間はフォーム作りで登板0という可能性もあります。
【育成9位】筑波大 奈良木 陸選手 大卒右腕投手
182センチ90キロ 右投げ右打ち
3年までリーグ通算5試合のみの登板に留まっていて4年秋も4試合のみで通算10試合も出ていないという、まさに隠し玉とされている右腕投手。最速151キロを誇り、文武両道で理工学部に所属するクレバーな選手でもあります。
武器は縦の横の二種類のカットボール。このカットボールを武器に巨人3軍戦で好投したことも指名に関係していそうです。中継ぎとして起用されているため、入団後も中継ぎとして起用される可能性が高くなっています。
【育成10位】福山大 山崎 友輔選手 大卒右腕投手
【読売ジャイアンツ・育成ドラフト10位指名】 山崎友輔投手(福山大学) 【大学3年春・20190329】
178センチ80キロ 右投げ右打ち
最速150キロ、2種類のスライダーを武器にリーグ通算で15完投6完封を記録しているタフネス右腕となります。リーグの注目度の低さとストレートの物足りなさ、スライダー頼りで他の変化球はレベルアップが必要と課題はあるものの、左右に使えるスライダーがありスカウトも中継ぎとして期待しています。
アマチュアチームとの試合での大敗北続きで3軍起用されていた育成投手の大粛清が予期されているため、中継ぎ要員としての起用となります。
【育成11位】創価大 保科 広一選手 大卒左外野手
創価大 保科 広一ちょこんと合わせてセンター前ヒット【第68回全日本大学野球選手権 大阪工業大-創価大 2019.6.10】
187センチ92キロ 左投げ左打ち
50m5秒9に通算10本塁打のパワー、さらに投手経験もあり強肩が武器の大型身体能力型外野手。スペックだけ見ればなぜ育成なのかと疑問に持たれますが、左投げ左打ちで起用するポジションが限られるうえにDHメインと守備面に課題があります。
支配下・育成含め外野手も戦力外候補の多いポジション。特に身体能力の高い外野手は現在の巨人では不足しているため、大型外野手としての活躍を期待しての獲得です。どのポジションで出てきてほしいというよりも、打撃面で結果を残してくれればそのときに空いているポジションでの起用となります。
【育成12位指名】東海大海洋学部 加藤 廉選手 大卒左内野手
東海大海洋学部・加藤廉遊撃手(島田工業出身 4年)
— 福井の猛虎 (@mouko_in_fukui) 2020年10月3日
今日は内野安打一つと盗塁一つ
芯で捕らえた打球はありましたが、惜しくもレフト正面。広角に打てる打者です。
志望届け出しているが、指名あるでしょうか? pic.twitter.com/AFnETM3g56
181センチ80キロ 右投げ左打ち
リーグで本塁打王も獲得している左打ちの大型内野手。外野守備も経験しており、俊足強肩であることから外野コンバートも狙える選手。東海大海洋学部が所属する静岡学生野球リーグは静岡大やクリストファー大学などが入るリーグ。問題は東海地区決定戦で勝てず全国大会への出場が0というリーグのため、リーグ成績は参考成績です。
支配下で中山選手を獲得したうえショート起用されている内野手は山本・吉川大・湯浅・黒田・平間選手と多いように思えますが、黒田選手は眼底骨折でパフォーマンスは未知数になっており、湯浅選手は2軍。山本・吉川大選手は首が寒いことからショートでも十分に起用できます。外野が戦力外数の割に獲得数が1名のみのため、出場機会の為にショート兼外野という起用になりそうです。
【全体的なまとめ】
今年は異例の戦力外より先にドラフト指名が行われたシーズンとなるため、ドラフトで選手を獲得したうえで人員整理を出来てしまいます。今年は投手と捕手を重点的に指名しているため、特にこのポジションの選手の戦力外が多くなります。
駄目と思った選手は試合成立のために残すこともせず戦力外にしていくと語っているため、同様の数の戦力外が行われます。阿部監督・二岡監督も育成指名に参加しており、この二人の意向から守備が駄目だと起用しようのない捕手を除いて一芸特価型の選手を数多く獲得しており、シーズン中に異例の人事を何度も行うなど選手育成について大きな方針転換を早くから打ち出していたことから、内外に巨人は大きな方針転換をしたというアピールも含めて育成での大量獲得となっています。
ただし今の時点で3位の笠島選手が入団拒否。1位の岡本選手も不透明と、まだはっきりと人員整理をどうするかが確定できていません。