読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

安定した投球を見せる先発 東邦ガス 辻本 宙夢選手 解禁済右腕投手

 

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東邦ガスにとっては悔しい敗戦となった。先発は辻本宙夢―氷見泰介の新人バッテリー。緊張するドームの舞台でも息の合ったコンビでパナソニック打線を封じ込んだ。
 「一番調子のいい投手を先発にした」と山田勝司監督も辻本を自信を持って送り出した。7回まで3安打。三塁を踏ませず、4回に挙げた1点を守ってきた。しかし8回に悪夢が待っていた。2死一、二塁のピンチに代打深瀬。フルカウント、123球目のカットボールだった。「外を狙ったのが真ん中に入ってしまった」と悔やんだ1球は左翼線に弾む逆転の2点適時打二塁打となった。

 「球数は投げていたけど、抑えていたからね。辻本は責められない。本当によく投げてくれた」と山田監督は新人右腕を労った。受けた氷見も「あの1球がね。よく投げてくれたし試合を作ってくれたのに残念」と辻本をかばった。

 「1年目だから吸収できることは全部吸収したい。この経験を次に生かした」駒大4年時は最優秀投手にも輝いた辻本は、そう言って前を向いた。

東邦ガス ルーキー・辻本、1球に泣く― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 【辻本選手の紹介】


東邦ガス・辻本宙夢投手(静岡高➡︎駒澤大)7回から登板!最後は雨の中凌ぎ切る!《OP戦vs西部ガス》

172センチ71キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カットボール・カーブ・チェンジアップ

 経歴:静岡高ー駒沢大ー東邦ガス

解禁年:2020年

 

 セットから大きめに足を上げた後一度静止し、そこからあまり上半身をつっこませずに振り下ろすフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。カットボールでカウントを稼ぎながら沈んでいくチェンジアップで打ちとっていきます。空振りを奪っていくというものでなく制球のいいストレートと複数の変化球で散らし打たせて取る投球を見せています。

 チームでは主に先発で起用。駒沢大時代より先発として実績を残しており、10試合で5勝2敗防御率1.54と安定した成績を残し、東邦ガスでも先発1番手として安定した投球を見せています。

 

【指名への課題】

 打たせて取る投球となりますが、決定的な決め球があるというわけではありません。持ち球の中だとチェンジアップが一番近いものになりますが、一気に変化せず徐々に沈み込んでいくため、球速があるうちは振ってくれるものの、5回を超えてストレートが140を超えないことが多くなるとみられることが多くなります。

 

 ストレートもあまり球威がある方ではなくタイミングを狂わせるスライダーやカーブは抜けやすいため、高めに抜けると振りぬかれて長打にされています。外野を超えた当たりはいずれも抜け球のストレートだったため、今の打たせて取る投球を続けるなら球速を全体的に5キロ程度アップさせるか、大きく変化する球の精度アップが鍵となります。

 

【指名順位予想】

 指名候補となるにはこれならプロでも通用する、という決め球がある必要がありますが、辻本選手に関してはそのような決め球がありません。総合力という点でもパワー不足であり、今の段階では指名漏れとなっています。

 タイプとしては先発型のため先発即戦力となれれば26~28歳でも指名候補となれますが、即戦力となるには上記課題を解決しなければ先発・中継ぎどちらでも計算できません。