読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  5位指名 二松学舎大付高 秋広 優人選手 高卒左内野手

 

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 巨人からドラフト5位指名を受けた二松学舎大付高の秋広優人内野手(18)が22日、都内のホテルで仮契約を結んだ。契約金3500万円、年俸540万円(金額は推定)。背番号は未定。“巨人の大谷”へ、まずはバットで勝負していく。

 ドラフト指名の日本人では史上最長身の2メートルと恵まれた体格を持ち、高校通算23発。投手としても最速144キロをマークするなど“二刀流”で活躍したが、球団はまず野手として起用していく方針だ。秋広は「原監督からの言葉で『左の大砲になってほしい』と聞いて、一段とやっていかないといけないなと思いました」と、気を引き締めた。

 長身で左打ちの長距離砲といえば現エンゼルスの大谷(193センチ)だ。秋広も元祖・二刀流の先輩を目標に掲げており、動画などで研究を重ねている。大谷は日本ハムに在籍した5年間で投手も兼任しながら打率2割8分6厘、48本塁打、166打点の成績を残した。秋広も「大きい体を生かしたフルスイング、飛距離を見てもらいたい」と、偉大な先輩の背中を追う。

 パワーだけではない。50メートル6秒2の俊足も兼ね備え、「次の塁をどんどん狙っていくというのは(相手からしたら)怖いと思う。どんどん次の塁を狙っていくことをモットーにやっていきたい」と、走塁意欲も十分だ。

 幼少期は年に2、3回ほど東京ドームに足を運んで声援を送り、「雰囲気や迫力は覚えています」と振り返った。今度は自らのバットでファンを沸かせる番だ。「(周りに)負けないように人一倍練習して、他の選手のスキルを勉強して、早く1軍の舞台で活躍できるように頑張りたい」。野心を胸に、プロの世界へと飛び込む。(河原崎 功治)

【巨人】身長2メートルのドラ5秋広優人 “巨人の大谷”へまずは野手「フルスイング、飛距離を見てもらいたい」…仮契約で決意新た(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

 

 【秋広選手の紹介】


秋広優人選手 二松学舎大付属

200センチ95キロ 右投げ左打ち

ポジション:ファースト

 

 打者としてはファーストを守る通算23本塁打、投手としては長身から投げ込むフォームから最速144キロを記録している投手兼内野手。特に野手として注目されており、長身を生かしたフルスイングで長打を生み出すだけでなく、巻き込むタイプのスイングでは苦手なインコースも腰を上手く捻りさばくバッティングセンスも持ち合わせています。

 

【なぜ指名されたのか】

 巨人の野手陣の課題としてスラッガー候補の獲得が必要となっていました。特に左のスラッガーは1・2軍で候補も少なく、1位で佐藤選手を獲得できなかった時点でこの年は大卒・社会人で左のスラッガー候補はいなかったため、高卒候補に切り替えざるを得ませんでした。

 

 巨人はここ数年高卒野手の指名を技術よりも恵体タイプを取る傾向が強くなっており、技術面が高い高卒選手はどうしても上位指名でならざるを得ないため、18年5位・松井選手や19年6位・伊藤選手といったロマン型を下位指名しており、秋広選手も課題はあるもののものになれば大型スラッガーとして期待できるロマン型となります。

 また秋広選手は大型選手にしては足も速く、ファーストだけでなく外野コンバートも見込めるため、課題の一つである長打のある外野手候補としても見込んでいます。

 

【1軍起用への課題】

 打撃についてはまだバットにパワーを乗せ切れておらず、差し込まれてフライになっています。全体的にしっかりと振りぬいたスイングというより、まだ体を使いきれていない若干窮屈なバッティングになっています。下半身もまだ安定していないため、しっかりと体づくりをしていく必要があります。

 

 また技術面でも弱点がはっきりとしているため、1年目から3割を残せるようなタイプではありません。そこは長い目で見ていく必要があり、4年後が一つのラインとなります。そこで2軍成績が芳しくなければ育成落ちとなる可能性があります。