読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ノビとキレが高く評価された将来性ある投手 宮崎商 日高 大空選手 高卒右腕投手

 

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注目すべき投手は、ここにもいた。今秋ドラフト候補の大型右腕・達と投げ合った宮崎商エース・日高大空(そら)投手(3年)をプロのスカウト陣がこぞって高評価した。
 結果としては7回6失点(自責2)。数字以上に1メートル78の右腕が残したインパクトは強かった。130キロ中盤の直球を軸にスライダー、チェンジアップなどを制球良く投げ込み、天理打線を6回まで2点に封じた。初めて投球を見たオリックス・牧田勝吾編成部副部長は「高校時代の西勇輝と丸かぶりしました。野球センス、指先の感覚がいい。インコースの出し入れもできているし、持っているモノはすごいと思います」と評価。中日・米村明アマスカウトチーフも「達君はいい投手と知っていて見たが、彼も素晴らしい。球速は130後半までだけど、手元で伸びて来ている。よく考えて投げているし、順調にいけば、非常に楽しみな投手」と将来性を認めた。

 最速は138キロで多彩な変化球を生かした投球術が武器。昨秋は公式戦全9試合に登板し、チームの52年ぶり3回目の選抜大会出場の原動力となった。九州の逸材が、敗れたとはいえ、全国デビューの舞台で潜在能力と将来性を存分に示してみせた

天理・達だけじゃない!宮崎商・日高、スカウトこぞって高評価「高校時代の西勇輝と丸かぶり」「楽しみ」― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

 

 

 

【日高選手の紹介】


宮崎商 日高大空 投球フォーム

178センチ70キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 グラブを顔の高さに構えるセットから大きく足を上げ、そこから勢いをつけ右腕を力強く振り下ろすフォームから最速138キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。縦のスライダーに大きく弧を描くカーブ、そして少し沈み込むチェンジアップを投げ込んでいきます。

 130中盤ながらも伸びを感じられるストレートをコントロール良く低めに投げ込んでいき、速さを意識させたところで縦のスライダーとカーブでタイミングを崩していきます。

 左打者には少しシュート気味に沈むストレートとアウトコースへのチェンジアップ、そして右にはインコースへのストレートとアウトコースへのスライダー・カーブで打ちとっています。

 

【指名への課題】

 課題はクイック時の上半身と腕の振りの連動。通常のセット時は上半身の捻りから右腕を振り下ろす動きが連動しており、これがキレに繋がっていますが、クイック時は腕の振りに対し上半身が開ききるタイミングが若干早いことがあります。こうなると腕の振りがついてこず、最後は腕の振りだけで投げるようなフォームになってしまい、変化球の制球が甘くなり、縦の緩い球速の変化球が多いため痛打されています。

 ただこのような開きをしてしまうのは常でなく、クイックでもきちんと上半身と腕の振りが連動している場面もあり、その時は3~4キロ球速が落ちるだけでごく普通のクイックになっています。ただクイック時は右打者へのスライダーを制球しきれなくなる場面がところどころ見受けられたため、一人ランナーが出ると球数が増え四球が増えてしまうのは課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 光るものは見える者のまだまだ今後の成長に期待といった選手であり、右に対しての投球の幅がスライダー頼りになるのは制球が緩くなる後半イニングで苦しくなる場面も見られました。このためチェンジアップの精度をさらに上げるか、現状軌道と球速が近く差別化できていないスライダーとカーブについて、スライダーの軌道を低くし球速を上げた別タイプのスライダーが欲しいところです。

 現状では育成2~3位の育成指名が濃厚。支配下指名にのってくるには平均球速が140前後は欲しいところです。