読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

どの変化球も完成度の高い投手 早稲田大 西垣 雅矢選手 大卒右腕投手

 

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早大・西垣雅矢投手(3年=報徳学園)がプロ志望を表明した。5日、東京・東伏見のグラウンドで新年の練習を開始。今年の目標として「優勝に貢献すること。個人的には、絶対にプロに進みたい」と宣言した。

絶好のお手本がいる。高校、大学の先輩である大谷智久氏(35)だ。昨季までロッテでプレーし、今年からロッテ育成投手コーチに就任。真面目な性格、練習熱心さは昔からで、報徳学園でも語り継がれているという。「報徳でも練習態度がすごかったと聞いています。そういう方が、プロでも長く活躍されるんだと感じました。見習いたいです」と口元を引き締めた。

西垣は、ここまで東京6大学通算6勝。最終学年の今年は、同じくプロ志望の徳山壮磨投手(3年=大阪桐蔭)とともに、両輪となることが期待される。「5回を超えて、3巡目でつかまるケースが多かった。9回を投げられる体力と技術をつけたい」と、この冬は細かい体の使い方やフォームから見直している。

早大・西垣プロ志望表明「9回投げる体力と技術を」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

 

 

 【西垣選手の紹介】


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183センチ84キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク・カットボール

 

 ノーワインドアップからゆったりとした構えからあまり力みを感じさせない腕の振りから最速147キロ、常時140前半ながらのコントロールのよいストレートに横に逃げるスライダー、さらに110キロ台の比較的早めの縦のカーブ、そして大きく落ちるフォークと小さく落ちる二種類のフォークで空振りをとっていきます。

 決して派手さはないもののどの球種もコントロール良く投げ込んでいけるため、コースを突き狙い球を絞らせない投球で多くの打者が空振りを奪われています。

 以前はフォークとカットボールを中心に攻めていましたが二巡目になると捉えられるようになっていたことを課題とし、自粛期間にフォームの見直しを実施。ストレートの質を向上させることで変化球に頼りすぎない投球術を身に着け、二巡目以降でもストレートと変化球のコンビネーションを使えるようになりました。

 チームでは同級生の徳山選手とともに先発で起用。両名ともプロ志望を表明しており、ダブル指名が期待されます。

 

【指名への課題】

 やはり大きな問題は本人も挙げている5回以降のスタミナ。西垣選手は6回以上投げたのは東大戦での8回のみ。それ以外は最長5回で2~4回で降板することが多く、5回まで投げた立教戦でも4回になると明らかに高めに集まるようになり、3ランを打たれています。

 ヒットの打たれ方も長打を打たれることよりも変化球を叩くバッティングでゴロ性のヒットを打たれ続けることが多く、ボールが高くなる分たたきつけるバッティングを打ちやすくしています。加えて変化球は滞空時間の長い球が多く、フォームも綺麗で癖がなくタイミングを外されることがないため、低めに集められないとゴロヒットを打たれやすいのも理由の一つとなっています。

 

 

【指名順位予想】

 防御率1点台を記録した3年時は先発エースで早川選手とエース候補だった徳山選手の2枚看板がいたため中継ぎとして登板することが多く、そのころに比べると安定性に欠けています。残したランナーを2番手が打たれ西垣選手の自責になった例もありますが、やはり4~6回に失点が集中しています。そのため先発としてみるにはスタミナ不足は改善しなければならない課題であり、かといって中継ぎとしてみるならばスライダーとストレートの球速アップが欲しいところです。

 現状では指名順位は3~4位。1~2位での指名となるには即戦力とみなされる必要があるため、そうなると安定して6回2失点以上の成績で投げぬくことが必要になります。