読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2020年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成10位指名 福山大 山﨑 友輔選手 大卒右腕投手

 

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巨人から育成ドラフト10位で指名された福山大・山崎友輔投手(22)が24日、広島・福山市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸400万円(金額は推定)。

 仮契約を終えた山崎は「今も緊張しています。ようやく一員になれたという感じがあります」と笑顔。幼い頃から家族全員が巨人ファンであることを明かし「伝統ある球団。ユニホームを着て、野球ができるというのはすごく夢にしていたことなので、かなりうれしい気持ちです」と、思いを新たにした。

 背番号は「030」に決定した。山崎は「1日でも早く支配下登録されることが目標。まずはローテーションだったり、与えられた場所で『こいつが投げるから守ってやる、援護してやる』とチームから信頼されるような選手になりたい」と意気込んだ

【巨人】育成ドラフト10位の山崎友輔が仮契約「チームから信頼されるような選手になりたい」 : スポーツ報知

 

 

 

 【山崎選手の紹介】


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177センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ

 

 ノーワインドアップからあまりタメを作らず全身のバネを使ったテンポの良いフォームから最速150キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。カットボールのような小さな変化をするスライダー、さらにフォーク気味に急に落ちるスライダーの2種類とカーブを駆使します。

 130後半ながら角度のあるストレートと様々な変化球とのコンビネーションでテンポよく投げ込んでいきます。

 福山大の蔵田監督から高校生のころの姿を見てこの選手はプロに行けると評価された選手。もともと教員免許の取得も目指し福山大に進学したこともあり、体づくりを独自に研究。自粛期間に食トレと体幹レーニングを実施し、4年秋のリーグでは最速150キロを記録。先発としても結果を残し、育成10位で初の福山大からの指名となりました。

【なぜ指名されたのか】

 担当地区の岸スカウトが3年生のころから追っていた選手。コロナによるリーグ中止によりアピールの場がなく、紅白戦で最速を更新しアピールこそできたものの、4年秋のリーグは体調を崩し不調。福山大が所属するリーグも地方リーグの中でも注目度が低かったため、巨人以外は指名候補にも挙げていないような状態でした。

 しかし岸スカウトは3年生から追ってきたなかでの伸びしろに期待し指名。鍵谷選手のようになれる存在と評価し、将来的な中継ぎ戦力と期待しての獲得となりました。

 

 

【1軍起用への課題】

 中継ぎとして登板した場面でもストレートの球速は140前後、あまりタメもなく始動から投げ終わりまでが一定であるため、比較的タイミングが取りやすいフォームとなっています。それでいて140前後のストレートのため打ち返しやすく、特に左打者には厳しめのストレートでも引っ張られ長打にされています。

 一方で右打者にはカット気味のスライダーを打たれる場面が多く、緩く変化して右打者に向かってくるように変化するため、掬い上げて長打にしやすいのが原因。インに差し込める球がないため踏み込んで長打にされています。

 このため今後伸ばしていきたいのはストレートの球速。そしてストレートを見せ球にできるチェンジアップ・ツーシーム系の球も必要です。ストレートに引っ掛けたような当たりがなく迷わず振りぬかれているため、ストレートへのスイングを迷わせるような変化球が必要です。

 またフォームについても投げるリズム、タメが一定であるため、どうしても打者がタイミングを取りやすいのも課題の一つ。抜かれたようなスイングがないのも長打が多い理由の一つであるため、もっとフォームにタメを作る部分を増やし一球一球にすくなからずのタイミングのずれを作ることも必要です。