読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

キレのある多彩な変化球が武器 九州国際大付 山本 大揮選手 高卒右腕投手

 

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◇第103回全国高校野球選手権福岡大会4回戦 九州国際大付5-1九産大九州(2021年7月17日 北九州市民)

 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は17日、各地で行われ、福岡大会では九州国際大付九産大九州を5―1で下して5回戦進出を決めた。プロ注目の最速146キロ右腕・山本大揮投手(3年)が8回1失点と好投した。

 九州国際大付の今秋ドラフト候補右腕、山本が今大会初先発し、難敵の九産大九州を相手に8回7安打1失点(自責0)の力投で勝利の立役者となった。球速は自己最速タイの146キロをマークした。

 「気持ちで負けないように。捕手を信じて投げました」。初回から全開で腕を振った。先頭打者に140キロ台の真っすぐを3球続けたところで、最後は「一番自信がある」というカットボールで空振り三振。2人目も同じ組み立てで空振り三振。3番打者に右前打を許したが、4番打者をまたもやカットボールで空振り三振に仕留めた。中盤から球速がやや落ち、「初回に飛ばしすぎた。次はペース配分を考えます。思ったより三振が多くて、球数が多くなってしまった」と苦笑い。9回は救援を仰いだが、それまでに10個の三振を奪った。

 6月に右脇腹を痛め、初戦の2回戦は登板なし。3回戦ではリリーフ。この試合前に「治りました」と楠城徹監督に告げて先発し、うっぷんを晴らした。指揮官は「これがあいつのスタイル。粘りと負けん気」と称えた。打撃でも2回1死二塁で右前に先制適時打と、まさに大黒柱の活躍だ。楽天オリックスなど8球団10人のスカウトが視察。阪神前田忠節スカウトは「成長している。常時140キロ台が出るし、カットボールのスピードも上がった。しっかりコントロールされていた」と評した。

 指揮官は、山本を投手陣の軸に据えることを明言。完全復調したエースを軸に甲子園を狙う。

九州国際大付・山本 復調8回10K「気持ちで負けないように」8球団に見せた自己最速タイ146キロ(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

 

 

【山本選手の紹介】


www.youtube.com

184センチ86キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・カット

 

 セットから軸足をあまり曲げずに高めに角度から振りかぶり、力強く腕を振るフォ―ムから最速146キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の鋭く落ちるスライダーに110キロ台の縦のカーブ。手元で大きく変化するカットボールのコンビネーションで打ちとっていきます。

 チームでは同学年で最速152キロの柳川大晟選手とともにWエースとして起用されており、ストレートのパワーで押していく柳川選手とは対照的に、様々な変化球で空振りを奪う投球を披露しています。

 多くのスカウトからコントロールに変化球の制球力・キレを評価されており、大きな武器となる変化球を持つ右腕として注目されます。

 

【指名への課題】

 

 肩を突っ込ませて強く腕を振るため、腕の振りと上半身のフォームが連動しておらず、ストレートが高めに抜ける、意図せずシュート回転するなどストライクを取れる球としては機能していません。
 また肩を突っ込ませるため肩への負担が大きく、故障のリスクをはらんだフォームのため、フォーム矯正が前提の選手となります。
 変化球はどれもキレのある武器となる変化球のため、ものになればエース格として期待できますが、安定しないストレートに矯正が必要なフォームと不安要素も多い選手となります。

 

 

【指名順位予想】

 変化球で空振りを取れるタイプですが、フォームを矯正する必要があり、そうなると変化球の精度にも影響が出る可能性があります。このため育成は慎重に行わなければならず、大きな伸びしろを秘めているがその魅力がすべて駄目になってしまう可能性も持つ、ロマン型となります。

 しかし複数の変化球が武器であることは大きなプラスポイントであり、育成での指名は難しいと考えられます。このため指名順位は6~7位の下位指名となります。