第103回全国高校野球選手権大会(甲子園)は、天候不良のため13日に予定していた4試合が全て中止となり、14日に順延された。12日に続いての順延で、2日連続の順延は2014年の開幕日以来となる。
第4試合に登場することになっていた小松大谷(石川)は、この日も球場内の雨天練習場で調整。エース・北方慈也投手(3年)は、35球の投球練習で再順延された試合に備えた。
「下半身に疲れがたまるとボールが高めに浮いてしまうことがあるので、試合が流れてオフの日が増えたことで疲れが取れ、投げやすい状態になっています」と北方。開幕日を含め3日間試合が延びた影響については、プラスの面を強調した。
36年ぶり2度目の出場。甲子園初勝利を目指すマウンドに向けて「石川県大会は自分が助けられてばかりだったので、背番号1の自覚と責任を持って、チームを支えるようなピッチングがしたい」と決意を述べた。
【甲子園】 小松大谷のエース・北方慈也 2日連続中止にも「オフの日が増え疲れが取れた」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
【北方選手の紹介】
179センチ69キロ 右投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ・カットボール
セットから左足をゆっくりあげ、ゆったりとした動きで軸足を曲げ重心を落とし、そこから小さな腕の振りで一気に投げ込むフォームから最速137キロ、常時130前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦の小さなスライダーにまっすぐ沈み込む120中盤のチェンジアップ、90キロ台の大きくブレーキのきいたカーブを投げ込んでいきます。
チームでは主に先発で起用。小さく沈み込むスライダーとストレート、さらにカットボールのコンビネーションで打たせてとる投球で日本航空石川相手に9回2失点と好投。夏の地方大会は3試合を投げ、18(2/3)回14奪三振14被安打5失点で防御率2.41の成績を残しています。
【指名への課題】
あまり球速があるタイプではなく、変化球とのコンビネーションで打ちとっていきますが、この変化球も抜け球が目立ち、あまり変化しない失投の変化球が多いためあまり空振りを奪えていません。球威がなくあまり変化しない変化球となるため、長打の多くは変化球の失投となっています。
また変化球の精度に課題はあるため、しっかりと変化球が決まらずストレートも130前半、そのため2ストライクに追い込んでから三振を取るのに苦労しており、ボールからボールのスライダーに空振りをしていた上で4回87球とかなりの球数を要しています。さらにスタミナが切れるとどの球も浮いてくるため、さらに追い込めなくなり球威で押し込めず打ち込まれていきます。
追い込んでからの決め球がないのが課題となります。
【指名順位予想】
スタミナが落ちてくると連打されるようになり、変化球も目立ったものはありません。伸びしろという点であまり魅力をアピールできておらず、全体的にスケール不足となります。まだ肉体的にかなり細く、売りとなる変化球もないため現時点では指名漏れの可能性が高くなっています。