読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

どっしりした構えから無駄のないスイング 仙台育英 秋山 俊選手 高卒左外野手

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高校野球宮城大会:仙台育英11-0古川黎明>◇8日◇2回戦◇石巻市民球場

大会5連覇を狙う第1シード仙台育英が開幕日の初戦(2回戦)を制し、3回戦一番乗りを決めた。古川黎明に11-0の5回コールド。6番秋山俊外野手(3年)が大会1号3ランを含む3安打4打点と活躍。投げては2年生左腕・斎藤蓉が毎回の11奪三振2安打完封で勝利に貢献した。

絶対王者仙台育英が下馬評どおりの力を発揮。県内公式戦43連勝で5大会連続の甲子園出場に向けて好スタートを切った。1回、失策がらみで1点を先制した後の2死一、二塁。秋山が3-1からの5球目を豪快に右中間席にたたき込んだ。高い修正能力を披露。初球の大飛球が右翼ポール外側に切れた秋山は「真ん中、高めの真っすぐ。(初球は)タイミングが早かったのでちょっと遅らせました。完璧でした」と昨秋の東北大会決勝以来の公式戦3本目、高校通算11本目を振り返った。

8強入りした今春センバツの5番から6番を任され、結果を出した。須江航監督(38)は「自由に打たせたかった。長打力はピカイチ。正確性(打率)も上がってプロに行ける可能性はチームで一番高い。足も速く肩も強く上林に迫る」と同校OBのソフトバンク上林誠知(25)にイメージを重ね合わせた。

50メートル走6秒1の俊足。プロ志望の秋山は「打率を残して塁に出れば足も生かせる。優勝に貢献できれば道は開けてくる」と野球人生を突き進む

仙台育英コールド発進 斎藤蓉11奪三振完封、秋山俊は大会1号3ラン/宮城 - 高校野球夏の地方大会 : 日刊スポーツ

 

【秋山選手の紹介】


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180センチ84キロ 右投げ左打ち

ポジション:ショート・センター

 

 高校通算11本塁打、無駄のないシャープなスイングで鋭い当たりを生み出す左の外野手。監督からも長打力を高く買われており、5・6番を打つことが多かったものの、夏の地方大会2回戦で3ラン含む3安打4打点の活躍で4番に起用されています。

 高校野球経験を持つ父のもとで打撃フォームの改造に着手。スイングに無駄がなくなったことでタイミングが遅れることがなくなり長打力が向上。さらに50m6.1秒の俊足に遠投100mの肩もあるため、監督からもOBの上林選手に匹敵すると評価されています。

 ポジションは入団当初はショートとして起用されていたものの、2年生から本格的に外野にコンバートされています。

 9月20日にプロ志望届を提出。攻走守揃った外野手として注目されます。

 

【指名への課題】

 スラッガータイプでなくライナー性の当たりで二塁打を量産する中距離型ですが、逆方向への伸びがあまりないのが課題。高卒外野手で中距離型としてはスイングスピードもそこそこでしかなくパワー自体もまだ足りません。

 50m6秒を切るかどうかがセンター外野手の一つのラインであるため、6秒を切っておらず飽和気味の右投げ左打ちの外野手は指名順位が落ちてしまいます。明確な課題があるタイプではありませんが、飽和気味の右投げ左打ちの外野手の中ではあまりインパクトを残せていません。

 

 

【指名順位予想】

 比較されている上林選手は倍以上の23本を残しており、5位だった理由も3年夏の大会やU-18では不調で評価を落としてしまったのが原因。また内野手としての可能性を残していたことも右投げ左打ちながら5位指名された理由であり、1年生以降ショートとして起用されていない秋山選手の指名順位は上林選手より下となります。

 外野手としてもセンターとしては俊足のほうではないため、俊足で守備範囲が広いタイプでないセンターとなると求められる打力もあがります。このため求められるラインにまだ達していないと判断し、仙台育英で4~6番を任された選手であれば育成指名を受けるメリットも低いため、指名漏れが濃厚となります。