読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

芯に当てさせない投球が売り 明治大 竹田 祐選手 大卒右腕投手

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東京六大学野球秋季リーグ戦第2週第1日 1回戦 明大4―4慶大(2021年9月25日 神宮)

 2失策に5暴投などミスが出ながら、明大が引分けに持ち込んだ。プロ志望届を出しているエース竹田祐(4年=履正社)が6回3失点と苦しんだが、打線が奮起して一時は勝ち越した。8回に無死満塁で登板した蒔田稔(2年=九州学院)が暴投で1点を与えたが最少失点に抑え9回も三者凡退に抑えた。

 「蒔田は夏に急成長した投手。厳しい場面だったが、これを乗り越えたらさらに成長すると思って投げさせました」。田中武宏監督はリーグ戦初登板の2年生に期待を寄せた。打線では9月12日のオープン戦で左足太ももを肉離れした丸山和郁(4年=前橋育英)が志願のスタメン。「勝てた試合。次は勝ちきりたい」と主将らしく語気を強めた。

明大は慶大と引き分ける 2失策、5暴投などミスも (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

 

【竹山選手の紹介】


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186センチ90キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・フォーク

 

 セットから軸足をあまり曲げず、上半身を高い位置に維持したままテイクバックの小さい腕の振りで最速146キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。横に逃げる130前半のスライダーに110キロ台のカーブ、130キロ台の小さく落ちるチェンジアップ、1年先輩の入江選手(Dena1位)から習得した130前半の真っすぐ落ちるフォークでうちとっていきます。

 武器はコースに投げ込めるコントロール。どの球種もコントロール投げこめるためストレートは140前半ながらも厳しいコースに投げ込むことが出来、変化球の抜け球も少ないため大崩れすることが少ないのも売りの一つ。

 チームでは主に先発で起用。フォークを覚えたことでストレートで見逃しを奪えるようになり成績が向上。3年秋のリーグでは2勝にとどまったものの、防御率1.33でリーグ2位の成績を残しています。

 9月16日にプロ志望届を提出。試合を作れるまとまりをもった投手として期待されます。

 

【指名への課題】

 大学1年から4年まであまり球速が伸びておらず、球威が無くストレートではなかなか空振りを奪えないのが課題。フォームが踏み込んで投げるフォームではないためリリースポイントが打者から遠く、打者が球を見れる時間が長いのも空振りを奪えない理由の一つとなります。

 またどの球種も安定しているものの決め球にできるほどのキレがなく、空振りを奪う投球でなく芯に当てさせない投球となっており、直近10試合の登板成績でも61イニング投げて奪三振は47で奪三振率は6.7と同リーグの投手に比べても低いほうになります。

 決め球がないためどうしても厳しいコースへの攻めが多くなり、アマチュアの広めのゾーンに助けられている場面も多く、プロではスライダーでストライクを奪える割合が大きく落ち込むことが予想されます。

 

 

【指名順位予想】

 球種で芯に当てさせない投球となるため、中継ぎよりも先発起用の選手となります。しかしプロで投げさせるには球威不足。1年目からある程度裏ローテで投げてはくれますが、今の投球では6回までいければ御の字で、エース格となるにはまだレベルアップが必要です。

 しかし大学に入ってからあまり球速の伸びが無く、ここから球威が伸びるかは見通しが不透明なため、伸びしろという点ではあまり評価は高くありません。変化球を増やして絞らせない投球を磨くか、球速の伸びにかけて2年後の社会人即戦力とみなし2軍で鍛えるかとなります。ある程度計算できるがよくて裏ローテであるため、現状では5~6位となります。