読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2021年ドラフト指名選手の巨人における起用方針と課題  育成4位指名 上田西 笹原操希選手 高卒右外野手

 

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 巨人から育成4位指名を受けた上田西高の笹原操希(みさき)外野手が1日、長野・上田市の同校で水野スカウト部長、円谷スカウトから指名あいさつを受けた。

 遠投105メートルの強肩で、50メートル走も6秒0と俊足も自慢。通算33本塁打とパンチ力も兼ね備えている笹原は、「プロに入ったら、自分は一番下なので全部足りないと思う。今は線が細いのでしっかり体作りをしていきたい。いつか巨人を代表するような選手になりたいです」と力を込めた。

【巨人】育成4位の上田西・笹原操希に指名あいさつ「いつか巨人を代表する選手に」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

【笹原選手の紹介】


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179センチ76キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター

 

 通算33発、高い身体能力が武器の右打ち外野手。打撃は33発のパワーだけでなく公式通算4割越えの高いミートセンスを持っており、左右問わずに打てるアベレージヒッターとしての能力も兼ね備えています。このため4番でも起用されることはあったものの、主に1番で起用されています。

 守備では50m6.0の俊足で広い守備範囲を誇るだけでなく、センター深くへの当たりを背面キャッチする技術も兼ね備えています。また遠投105mの強肩と正確なコントロールでセンターからサードへのタッチアップに対しレーザービームを披露。アウトにこそできなかったもの三塁への正確な送球で球場を沸かせました。

 打撃だけでなく守備でも高いセンスを誇る外野手となっています。

 

【なぜ獲得となったのか】

 巨人の2軍を見ても若手は左打ち野手が多く、特に外野手本職については、左打ちは〇・立岡・重信・松原・伊藤・八百板・保科選手といますが、右打ちは陽・石川・ティマ選手のみ。25歳以下の右打ちはティマ選手のみと左右バランスは非常に歪んでいます。

 またセンターを守れる外野手も丸選手が駄目になると八百板・立岡・重信・松原のみと左打ちしかおらず、右打ち外野手は重要な補強ポイントのひとつでした。

 また若手外野手は守備面での課題が多く、その守備を補えるほどの打撃成績を残せていないため、守備能力が高い松原選手はレギュラーをとれたものの、重信や石川選手といった守備も決して上手いほうではないタイプはスタメンを勝ち取れておらず、外野手高齢化の一因となっています。そのため守備能力も高い外野手を獲得しました。

 

【1軍起用への課題】

 通算33号を放ってこそいるものの、決してスラッガータイプではありません。しっかり踏み込んでスイングできたセンター方向への打撃も最後の伸びが足りず失速してしまい、ただのセンターフライとなっていました。

 一定以上の相手になると途端に長打が減ってしまい単打が多くなっています。そのうえ足の割に盗塁数が少なく、1番バッターで起用されている割にチャンスメーカーとしてはあまり機能していないという課題もあり、長打をより伸ばすか、盗塁技術をあげないと中距離バッターとして計算するのが難しくなります。

 今の巨人は1番バッター候補もいないため、スラッガーとまではいかなくともチャンスメーカーとして成長できれば支配下どころかスタメン候補ともなります。