読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

始動1年目のチームから出た中心右腕 テイ・エステック 中本 光紀選手 社会人右腕投手

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テイ・エステックの活動拠点は上谷総合公園野球場「フラワースタジアム」(埼玉県鴻巣市)。部員21人が同社の埼玉工場(同・行田市)で、社業と両立しながら白球を追っている。

 チームにとって初の公式戦となった6月中旬、4チームが出場した埼玉一次予選企業チームリーグ戦では2勝1敗の2位。黒星を喫したのが、9回サヨナラ負け(5対6)したオールフロンティアだった。

 埼玉一次予選1回戦(6月26日)では、所沢グリーンベースボールクラブに勝利(1対0)。準決勝は9月2日に予定されていたが、天候不良で2日順延し、4日に行われた。試合中も雨が降り続け、厳しいコンディションでも、ナインはたくましかった。チームを指揮する菅澤剛監督(成立学園高前監督)は現役時代に熊谷組東芝でプレーしており「都市対抗予選の厳しさ」を肌で知る。

「コロナ禍でオープン戦が組めず、雨も重なり、ほぼぶっつけ本番でした。部員が21人しかいないので、実戦練習は対外試合しかない。その状況下にしては最高のゲームができたと思います。予選の緊張感は、経験しないと分からない重圧がある。よく粘ってくれました」

 タイブレークの練習はしていなかったというが、一塁ベンチの菅澤監督は冷静だった。

「継続打順ですし、ゲームの中で無死一、二塁に変わりはない。後攻ですと、相手の攻撃を受けて作戦も考えないといけませんが、先攻でしかも下位打線(七番から)ですからウチとしてはバントしかなかったわけです」

 先頭打者は送れなかったが、すぐに切り替える。次打者が死球で、一死満塁から九番・三口英斗(上武大)の右前打で待望の先制点を挙げると、押し出し四球と、内野ゴロの間に2点を追加した。投げては先発・尾身健太朗(国際武道大)から左腕・森本雄河(上武大)につなぎ、10回裏二死一、二塁からは中本光紀(東海大)が気迫の投球で三振に仕留めた。

参戦1年目に本気で都市対抗を目指すテイ・エステック。「勢い」だけではない「底力」を秘める(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース

 

【中本選手の紹介】


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182センチ78キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ

 経歴:報徳学園東海大ーテイ・エステック

 

 セットからタメをつくらずゆったりと構え、スリークォーターよりも高い角度から振り下ろすフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。少し横に逃げるスライダー、縦のゆったりとしたカーブを投げ込んでいきます。

 武器は全身のバネを使った伸びのあるストレートと緩急を感じさせるスライダー・カーブとのコンビネーション。シュート気味に動くストレートも駆使しながら、右打者を詰まらせて打ち取っていきます。都市対抗ではかずさマジックの補強選手としてセガサミー戦に登板。5回途中3失点となりました。

 高校では右肩痛に悩まされ、大学では公式戦登板なし。そのため社会人が全国大会デビューとなります。

 

【指名への課題】

 ストレートは140前半、スライダー・カーブも決め球といえるほどのキレではなく、フォームも一定でタイミングを合わせやすいため、しっかりと捉えられた打撃が多くなっています。持ち球自体が少ないため、スライダー系の球を狙われ、しっかりと待たれて引っ張られる場面もあり、抜かされたようなスイングはありませんでした。

 加えてストレートが高めに抜けることもままり、特に右打者は高めをしっかり打ち返しライト方向へ、スライダー系を引っ張りレフト方向へと、打者に対しパワー負けしおし返されています。全体的に出力不足の面が目立ちました。

 

 

【指名順位予想】

 変則でもなくストレートが140前半の右腕で変化球に決め球もないとなると、指名漏れの可能性が高くなっています。高校時代は体が出来れば150キロを超えると評価されていた素材型であるため、来年までにどこまで球速を伸ばせるかがカギとなります。