読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

記録タイの7者連続三振を達成した先発左腕 SUBARU 阿部 博光選手 解禁済左腕投手

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都市対抗野球東邦ガス2-1日立製作所>◇2回戦◇4日◇東京ドーム

日立製作所日立市)が東邦ガス名古屋市)に逆転負けを喫し、2回戦で姿を消した。先発左腕の阿部博光投手(25=SUBARUからの補強)が大会記録に並ぶ奪三振ショーで球場を沸かせた。

この日最速146キロの直球を中心に、チェンジアップなど多彩な変化球を外角いっぱいに集める投球を披露。初回の1番打者から3回の7番打者まで、7者連続で三振を奪った。78年の49回大会に東京ガス松沼博久投手(元西武)が記録した7者連続奪三振に43年ぶりに並んだ。阿部は「三振を元々取れる投手ではないので、結果的にそうなって良かったです」と冷静に答えた。

初めての東京ドームに緊張もあったが、6回1/3を2安打11奪三振1死球無失点にまとめた。東洋大時代は甲斐野央(ソフトバンク)、上茶谷大河(DeNA)、梅津晃大(中日)の「150キロトリオ」と同期。「刺激になる存在です。プロ野球には今でも行きたいと思ってます」と、目標に向け大きなアピールとなった。

日立製作所・阿部博光が奪三振ショーも惜敗「プロ野球には今でも行きたい」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【阿部選手の紹介】


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175センチ80キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・チェンジアップ

 経歴:佐久長聖東洋大ーSUBARU

解禁年:2020年

 

 セットから腕を振りかぶる瞬間に軸足の重心を落とし、スリークォーターの角度から降り出すフォームから最速146キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。120後半の小さく変化するスライダーに130前後の打者の手元で一気に落ちるチェンジアップで打ち取っていきます。

 武器は1900回転と他の投手より300回転多いチェンジアップを武器としており、ストレートの軌道ながら手元で一気に落ちるため、多くの打者が空振りを奪われていました。低めに集められるコントロールの良さも武器であり、特に右打者はアウトコースへのチェンジアップは強力であり、都市対抗東邦ガス戦では右打者13人に対し9奪三振を記録。奪三振率は15を超えており、大会記録体である7連続三振も達成しています。

 東洋大時代は甲斐野・上茶谷・梅野選手の陰に隠れ実績は乏しく、20年にTJ手術を経験。そのため指名解禁となる20年・21年は指名漏れ・リハビリに1年半を要し、21年の都市対抗で本格復帰を果たしました。

 

【指名への課題】

 左としては変化量が小さめのスライダーとチェンジアップの組み合わせは非常に強力であり、左右問わずこの2球種の違いに打ちあぐねていました。しかし5回辺りからストレートが高めに抜けることが増え、ストレートでストライクが取れる割合が減っていました。球速は140前後でギアをあげるタイプではないため、外れると釣られるタイプのストレートではないため、スタミナが一つの課題となっています。

 ただ計算できる球種が少ないのが一つの課題。来年で社会人4年目。加えてTJ経験済みとなると指名のハードルは高く、即戦力でないと指名は厳しいため、対右のインコースに投げるカーブと、ストレートは見せ球にメインはスライダーとチェンジ、そして対左のインコースを詰まらせるシュート・ツーシーム系が欲しいところです。

 

 

【指名順位予想】

 指名は即戦力一本であるため、7イニング以上の先発実績は必須であり、もう一種の変化球開発も求められます。それら二つを達成して4~6位の下位指名候補となります。ですが少ない持ち球ながら高い奪三振率は魅力。チェンジアップの調子が悪いと全く計算できなくなりますが、即戦力としての可能性は残しています。