読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ゆったりと引き付けるフォーム NTT東日本 上出 拓真選手 社会人右腕投手

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東都大学リーグ4年生の進路がほぼ出そろった。国学院大は小川龍成内野手前橋育英)がドラフト3位指名でロッテ入団。上出拓真投手(札幌第一)は社会人野球のNTT東日本へ進む

上出投手はNTT東日本へ/国学院大4年生進路 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【上出選手の紹介】


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184センチ85キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カット・チェンジアップ

 経歴:札幌第一国学院大ーNTT東日本

 

  セットからあまり足を上げず右腕を二塁側に伸ばし、ゆったりとした動きから強く腕を振るフォームで最速149キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。
 130前後の小さく動くスライダー、チェンジアップと小さく変化するカットボールを投げ込んでいきます。
 武器は独特の間を持つフォームから投げ出される、シュート回転を使ったストレート。投手側で間を変えやすいフォームのため打者がいまいちタイミングが合わず、さらにシュート回転を意図して使うことで右打者が非常に打ちづらく、そこに低めに落ちるスライダー・カットでしっかりと振らせない投球を行い、打者に中途半端なスイングをさせることで打ち取っていきます。
 チームでは主に先発で起用。チームでは故障者が増え投手陣が不足する中、1年目ながら先発候補として浮上。都市対抗ではトヨタ戦で先発し、5回1失点と結果を残しています。

 

【指名への課題】

 課題は独特の間を持つフォーム。ゆったりとした動きであまり体を捻らずに投げこむため、球威を体全体で乗せて投げ込むことが出来ず、腕の振りに依存した球速となっています。そのため右腕ながら140前後とあまり速さを感じられず、それでもゆったりしたフォームであることでフォームとの落差により球威を多少感じられますが、球の出どころを見やすいことから空振りをあまり奪えていません。芯を外し打たせて取るタイプですが、腕の振りが見やすいためフォーク系の大きく変化する球は

 さらにクイックになると独特の間を使えなくなり、球速も130後半となるため高めに浮いてしまうと長打にされていました。特に左に対してはスライダーがあまり使えていないため、よりストレートを狙いやすくなっています。

 

 

【指名順位予想】

 大卒社会人として見るには全体的に出力不足。変則右腕ではありますが変則としてはそこまでタイミングが取りずらかったり出どころがわかりにくいタイプではなく、クイックになれば間もなくなるため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

 今のフォームではあまり球速が伸びる見込みがないため、打たせて取る投法を強化するためシュート系と、対左用のカットボールの精度アップが求められます。現状のカットはシュート気味に抜けることが多いため、左に対し安定して使える球にはなっていません。