読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

パンツ力もある俊足外野手 JR東日本東北 鈴木 聖歩選手 2020年解禁済左外野手

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開幕し、1回戦3試合が行われた。JR東日本東北(仙台市)は昨年覇者のHonda(狭山市)を5―3で下し2回戦進出。鈴木聖歩(せいふ)外野手(24)が7回に決勝2ランを放った。
 「せいふ」の名を持つ鈴木聖には自慢の父がいる。東北高で2度甲子園に出場した父・浩一さんは、76年の明治神宮大会で「セーフ」を積み重ね、1試合5盗塁のタイ記録を残した韋駄天(いだてん)だ。小さい頃から野球に関して父からは「楽しんで思いっきりやれ」とだけ教わってきた。鈴木聖は24歳になった今でも初心を忘れていない。

 「気持ちが一番大事。好きなスポーツを楽しんでやれば結果もついてくる」

 連覇を目指すHondaとの開幕戦は、互いに一歩も引かず終盤へ。2―2の7回無死一塁。左打席に入った鈴木聖は左腕のスライダーをフルスイングで捉えた。大きな放物線を描いた白球は逆方向の左中間スタンドに着弾。チームを勝利に導く値千金の決勝2ランに「打った瞬間行ったなと思いました。凄くうれしい。まだ緊張が収まらないくらいです」と笑みを輝かせた。

 宮城県女川町出身の鈴木聖は、中学2年の3月に東日本大震災に被災。苦況の中でも野球は続けた。珍しい「せいふ」の名は一度で野球仲間から覚えられ「今こうやって野球を続けられている。この名前で良かった」と感謝する。

 父と同じ東北高を経て桐蔭横浜大から仙台市を拠点にするJR東日本東北に進み、忌まわしき震災から10年がたった。地元の代表として、仙台の誇りを背負って戦うこの大会。「家族、友達、応援に来てくれる人に明るい気持ち、勇気を与えられる選手になりたい」と野球に打ち込んできた。コロナ禍で昨年は中止された都市対抗名物の応援合戦が、2年ぶりに復活。東北から駆けつけた応援団が、自らのアーチでお祭り騒ぎする姿が何よりうれしかった。

 「前回の覇者を倒せてチームもノリノリで次を迎えられる。目の前の一球に集中して戦っていきたい」。開幕戦で手にした勢いに乗り、楽しんで戦い抜く。(柳内 遼平)

JR東日本東北・鈴木聖歩が王者討ち弾!父は元甲子園球児「セーフ」に縁のある韋駄天― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【鈴木選手の紹介】


www.youtube.com

172センチ77キロ 右投げ左打ち

ポジション:センター

   経歴:東北高ー桐蔭横浜大JR東日本東北

  解禁年:2020年

 

 チームでは3番起用される小柄な外野手。しっかり振り切るスイングをスカウトからも評価されており、都市対抗ではHONDA戦で決勝点となる2ランを記録。しっかりと振り抜きセンター方向へのホームランを放っています。

 東北大会本戦では3試合で9打数5安打で打率.556.都市対抗本選では3試合で11打数4安打打率.364で1本塁打3打点とチャンスメーカーとしても高い成績を残しています。監督からも率を残せパンチ力があると高い打撃力を評価されています。

【指名への課題】

 課題の一つは足に対し盗塁をあまり行わないこと。左打ち社会人外野手は近年指名数が激減しており、50m6秒以内の俊足を持ち、そこに加え高い身体能力を兼ね備えた素材型、もしくは長打も打て盗塁技術も持つことが指名の最低ラインとなっています。

 また鈴木選手はストレートに強いものの、一方で変化球にはあまりタイミングが合っておらず、特にカーブに対して目に見えてタイミングや芯を外されています。変化球を引き付けらないことがライト方向への安打の少なさの一因にもなっており、ヒットは全てセンター・レフト方向になっています。

 

【指名順位予想】

 足は速いものの盗塁についてはあまり評価が高くないこと。さらに守備は平凡で肩はあまり強くないため、左打ち外野手となると指名ラインである打撃+αがありません。

 大卒社会人であるため、4年目となる26歳が指名の可能性がある年齢の最終ラインとなります。予選大会で盗塁成功数4以上、さらに打率3割以上、1本塁打以上が記録できなければ指名漏れの可能性が高くなっています。また上記を達成できた場合は5~7位が指名候補となります。