<東都大学野球:駒大7-5中大>◇第7週第1日◇22日◇神宮
駒大・岡田耕太内野手(4年=敦賀気比)が、サヨナラ3ランを放ち、劇的な勝利を飾った。
1点を追う9回1死一、二塁、プロ注目の中大・伊藤優輔投手(4年=小山台)の初球の変化球を左翼席に運んだ。「消極的になるよりも積極的にいこうと。(球種は)何を打ったかわからないです。今までの本塁打で一番気持ち良かった」と笑顔で話した。
大倉孝一監督(55)は「長いことやってますが、こんなゲームはないです。こういう結果が待ってるとは思わなかった」と興奮気味に振り返った。
【岡田選手の紹介】
174センチ88キロ 右投げ右打ち
ポジション;ファースト
解禁年:2020年
大学通算5本塁打、チームではクリーンナップをつとめる右のスラッガー。背番号が見えるほど上半身を捻り、肘を大きく曲げて構える特徴的なフォームをしています。
武器はチーム最速の打球速度である157キロを記録した、パワーのあるスイングから生み出される長打力。都市対抗ではNTT東日本戦で代打として出場すると、野口投手のストレートをしっかりと振り抜きセンター深くに打ち込み、同点の流れを作りました。
高校時代は捕手としても起用された遠投100mの肩ももっており、長打力のある右のスラッガーとして注目されています。
【指名への課題】
課題はフォームが原因の振り遅れ。現在のフォームは上半身を捻った状態で肘を曲げて構え、振り始める際にさらに上半身を捻り引き付けるフォームとなるため、スイングに時間がかかっています。このためストレートに振り遅れることが多く、特にインハイに対しては全くタイミングが合っていません。
アウトコースに対してはしっかりと掬い上げられるスイングですが、手首で打つ拾い上げるスイングとなるため力が乗り切らず、ホームランに繋がっていません。岡田選手の評価ポイントはパワーである以上、本塁打が打てなければ指名候補にはなりません。振り遅れ気味になるスイングであるため、右打ちしようとすると差し込まれてしまい、右打ちがあまりできないスイングであることも本塁打が打てない理由となっています。
【指名順位予想】
もともとは外野や捕手もしていましたが、現在はファーストでの出場が大半であり、大卒社会人で解禁済である以上、この年齢でコンバートできる見込みは低く、プロではファースト・DHメインとなるため、本塁打が期待できないと指名は厳しくなっています。
ファーストメインはクリーンナップを担う長打力があることが求められるため、打率を残したとしてもそこまで評価されず、指名のポイントはどれだけ本塁打を打てたかになります。社会人になってから本塁打は目に見えて減っており、1年で6本以上打てなければファーストメインでは指名漏れとなります。6本以上打てて年間打率が.250以上であれば、8~10位の下位予想となります。野手は投手よりも年齢により衰えが顕著に表れるため、年齢面でのマイナスが大きく順位に影響しています。