読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

チームの1スピードスター 三菱重工West 根来 祥汰選手 2018年解禁済左外野手

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■俊足進化駆け引き巧み 三菱重工West・根来祥汰外野手

 足が速いだけのリードオフマンではない。

 三菱重工Westの外野手、根来祥汰は50メートル6秒を切る俊足だが「ピッチャーのクイック、キャッチャーの肩に配球。走り以外を意識して」と駆け引きを巧みに制し、次の塁を奪う。

 入社後の進化だった。滝川第二高3年の2015年夏、兵庫大会で8試合8盗塁を決め、甲子園にも進んだが、当時は足の速さだけで相手の警戒を上回った。高卒6年目の今は、数字として残らない「プレッシャー」を追求。塁に出れば走る動作を繰り返し、速球や甘い球を投げる状況に相手を追い込む。そして、味方の好機拡大や生還の一打につながれば成功だ。

 進歩は、打撃面も。日本選手権出場を決めた春の京都大会で4割6分7厘の高打率を残し、最高殊勲選手賞に輝いた。昨年までは引っ張る傾向が強く、変化球に泳がされたが「バットを短く逆方向に」と、広角への意識が結果につながった。

 18年の都市対抗大会で準優勝を知る23歳は、頂点を分ける要素を「全力疾走とか基本的なところ」と即答する。その姿勢でチームの先頭に立つ。

社会人野球日本選手権 29日開幕 兵庫勢、頂点狙う|スポーツ|神戸新聞NEXT

 

【根来選手の紹介】


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174センチ70キロ 右投げ左打ち

ポジション:センター

   経歴:滝川第二三菱重工West

  解禁年:2018年

 

 チームで1番として起用される左の巧打者。バットを短く持ち降格に打てるようになったことで打率が向上。JABA京都大会で15打数7安打6打点で打率.467を記録。50m6秒を切り、一塁到達速度は常に3.8秒を切る俊足で内野安打を狙うだけでなく、広い守備範囲を誇ります。また社会人6年目になると、塁上から常に相手投手に対し、プレッシャーをかけるチャンスメーカーとしての役割を果たせるようになりました。

 チーム1のスピードスターと評される俊足左腕となっています。

 

【指名への課題】

 課題は対左投手。根来選手は通して左投手を苦手としており、都市対抗においても右投手から3打数2安打と打てていますが、左投手に対しては3打数0安打と全く打てていません。他の大会でも左はあまり打てておらず、対左投手への課題が浮き彫りとなっています。

 その原因は左投手からのインコースやスライダー・カーブ系の球を打とうと引っ張りの姿勢になると、体がファースト側に流れてしまっており、タイミングを外されてしまうと流れた体を戻せず、体が傾きながらのスイングとなってしまい、引っ掛けた当たりや空振りが目立ちました。

 出塁することを求められる1番バッターで左を打てないとなると即戦力とは評価されません。

 

 

【指名順位予想】

 高卒社会人ですがすでに解禁されてから3年がたっており、年齢を考えれば即戦力でないと指名は厳しい立場となっています。足は速いものの守備面では大きく目立つも音はなく、あまり盗塁も記録していないため、打撃面が主な評価ポイントとなります。

 しかしその打撃も対左に対し致命的な課題を抱えているため即戦力とはならず、指名漏れの可能性が高くなっています。左打ちの俊足巧打型外野手は大卒でも毎年候補が出てくるため指名の優先度は低く、年齢面でも大卒野手が有利となります。このため俊足だけでなく長打面もアピールできなければ今後も氏名の可能性は低くなっています。