読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

シンカーを磨いた中継ぎ ENEOS 糸川 亮太選手 社会人右腕投手

f:id:okimono:20200419215438p:plain

社会人野球のENEOSは23日、川崎市のグラウンドで法大(東京六大学)とオープン戦を行い、2年目右腕・糸川亮太投手(23)が八回から2回を無四球1奪三振、1安打無失点に抑えた。村上貴哉外野手(25)が今季チーム1号のソロを左中間に放ったが、試合は2-4で敗れた。

今季副主将、投手陣の主任に任命された糸川が、今季オープン戦初登板でその自覚を投球に込めた。

「昨年は2大大会(都市対抗、日本選手権)で何も役に立たなかった。このままじゃいけないと思って、やることがいっぱいあった。大久保監督から『やれ』といわれたことで、自分からチームに積極的に意見をいうようになった。技術的には、真っすぐと同じ感じでシンカーを投げて、打たせてとるようにと考えてきた。きょうは、それができたし、三振もとれた」

愛媛・川之江高出身。やや変則なスリークオーターから最速147キロの直球と変化球を巧みに扱い、立正大では2年秋に東都リーグで優勝し、明治神宮大会制覇にも貢献した。昨年は大きな舞台で先発を任されたことがなく、糸川の今季にかける思いは変わってきている。3月6日開幕の東京大会から、フル稼働を前提に、25日のオープン戦登板も予定に入れ、意欲を口にする。

「同期の関根(智輝投手)と加藤(三範投手)がプロのスカウトに注目される中で、自分が2人に負けない投球ができればチームの力になると思う」。都市対抗で最多11度の優勝を誇る名門を2年目の関根、糸川の両右腕、左腕・加藤がけん引しようとしている。

ENEOSの2年目右腕・糸川亮太が法大とのオープン戦で好投 - サンスポ

 

【糸川選手の紹介】


www.youtube.com

171センチ75キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・シンカー

 経歴:川之江ー立正大ーENEOS

解禁年:2022年

 

 セットから上半身をあまり捻らずに振り込むフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。緩い変化のカーブに真っ直ぐ落ちるチェンジアップ。左打者の外に逃げていくシンカーで打ち取っていきます。

 チームでは主に中継ぎで起用。社会人1年目は先発・中継ぎ両面で起用されるも目立った成績を残せず、オフの冬に変化球の精度アップにつとめ、持ち球だったシンカーの精度がアップ。ストレートと同じ軌道のシンカーを使えるようになったことで、以前は課題だった対左が安定し、チームの中継ぎの一角として台頭。スポニチ杯では3試合を投げ5回1失点で防御率1.8となっています。

 同チーム、同学年の関根智輝投手・加藤三範投手に次ぐ新たな右腕投手としてさらなる活躍が期待されます。

【指名への課題】

 全体的に小さい変化やまっすぐ落ちていく球が多く、糸川選手は全体的に球速があるわけではないため、低めへの変化球は見逃されることが多くなっています。上半身をあまり捻らないため、球の出どころが見やすいのも見逃しやすい原因となっています。糸川選手のチェンジやシンカーは同じ軌道で落ちていくため、ストライクゾーンぎりぎりに落ちる球であれば空振りを奪えていますが、膝元から下まで落ちた球はあまり振ってもらえていません。

 またスライダー・カーブは大きな変化量でなく精度もいまいち。高めに抜けてしまうことも多くばらつきがみられるため、現状では左よりも右のほうに苦労しています。

 

 

【指名順位予想】

 シンカーを決め球にする投手は貴重で、対左の変化球がチェンジアップだけでなくシンカーもあるとなれば評価ポイントの一つ。しかし右投手にとっての生命線であるスライダーの精度がまだ不安定であり、対右の武器が確立できていないことが課題となります。

 大卒社会人となれば即戦力であることが求められ、指名のラインとしても最速150キロ、平均145前後を超えなければならないため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。