今年の浦和学院(埼玉)の外野陣を支える巧打の外野手・伊丹一博選手。2番打者ながら、身長180センチの大柄で、長打も期待できる。
バットを立てて、スクエアスタンスで構えたあと、すり足気味のステップで、踏み込んでいき、レベルスイングで球を捉え、広角に鋭い打球を飛ばす。低めへの対応力も高く、しっかりと安打にできる。さらに右打ちも上手く、状況判断に応じた打撃ができる。森大監督も伊丹の成長を高く評価している。 外野守備も非常に上手く、打球に対する反応や、スローイング全てにおいても高レベル。強豪大学でも続けていけそうなスキルは十分備わっている。
【伊丹選手の紹介】
180センチ80キロ 右投げ右打ち
ポジション:センター・ライト
チームでは2番打者として起用される、長身の右打ち外野手。バットを立てて構えあまり足を上げない特徴的なフォームをしています。
武器は2番として起用されながらもしっかりと振り切るスイングで長打を生み出す打撃力。選抜では16打数5安打で打率.313に加え1本塁打も記録。九州国際大付の好左腕の香西選手から記録しており、インコースへのストレートを上手く掬い上げポール際に運びました。
また簡単に三振しないバットコントロールも武器で、追い込まれてからも変化球を見極めカットする技術で16打数で1三振のみとなかなか空振りしない能力も披露しています。
引っ張りも右打ちも出来る巧打の長身外野手として注目されます。
【指名への課題】
すり足フォームの特性としてあまり上半身が動かないため高めのアウトコースもぶれずに打ち返すことができています。一方でタイミングの調整がしづらいため、一度投手とのタイミングがずれてしまうと、抜けたようなスイングになってしまう場面が目立ちました。
足も速く貴重な右打ちですが本塁打数はあまり多くなく、右打ちについては金属バットでなくなった場合押し込まれる可能性もあるため、木製バットでもしっかり率を残せることを示す必要があります。
【指名順位予想】
高卒で俊足型の右打ちはあまり好まれず、右打ち外野手は長打力が求められます。去年同じ右打ちの巧打型で通算33本塁打の上田西・笹原 操希選手は育成4位であったため、笹原選手よりも長打が少ない伊丹選手はさらに指名順位が落ち込みます。
ただし去年に比べ高卒野手は不作であるため、通算20本塁打以上を記録できれば育成5~7位が指名順位となります。達成できなかった場合は指名漏れの可能性が高くなります。