読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

しなりを効かせた振りで伸びのあるストレートを投げる 京都産業大 山口 直哉選手 大卒右腕投手

関西学生野球春季リーグ戦 ▽第1節 京産大7―1大阪学院大(5日・南港中央球場

 京産大の山口直哉投手(3年)がリーグタイ記録の7者連続奪三振を達成した。2―1の6回から2番手で登板。8回先頭まで全て空振り三振でマークした。4回を1安打無失点10奪三振に抑えた。「記録とか三振は気にしていなかった。スライダーの精度がよかった。投げたいところに投げられた。真っすぐも走っていた」と、充実感を漂わせた。

 愛媛・済美高では2018年夏の甲子園で4強入り。準決勝で大阪桐蔭に敗れたものの5試合で4完投し、607球を投げた。「今年に結果を出すだけ。藤原君や根尾君ともう一度、対戦できたら」と将来のプロ入りを見据えた。

【大学野球】京産大の山口直哉がリーグタイ記録の7者連続奪三振 済美高で夏の甲子園4強右腕 : スポーツ報知

 

【山口選手の紹介】


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171センチ76キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 セットから足を上げた状態でタメを作り、そこから右腕のしなりを効かせ勢いよく投げ込むフォームから最速149キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダーに100キロ台の非常にブレーキの効いたカーブ、120キロ後半のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は非常に伸びのあるストレート。多少甘く入っても詰まらせてしまう非常に力のある球であり、このストレートを中心に投げ込んでいきます。伸びのあるストレートを狙った打者に対し非常にブレーキの効いたカーブを投げ込み、打者のタイミングを外し見逃しを奪います。

 チームでは主にリリーフで起用。大院大戦では1回4失点と炎上したものの、それ以降は4試合7イニングを投げ1失点のみと好投。小柄ながらストレートに力があるリリーフ投手として活躍しています。

 

【指名への課題】

 課題はクイック時のコントロールと、変化球全般の精度となります。

 まず通常のフォームは足を上げた後でタメを作り、そこから大きく腕のしなりをきかせて投げ込むため、非常に投球時間がかかるフォーム。そのためクイックになるとタメを作れない分腕の振りに頼るフォームになってしまい、通常のしなやかな腕の振りに比べ、力が入った腕の振りとなっています。

 

 また変化球の精度は低く、特にチェンジアップ系は高めに抜けることが多いため、変化しても高めに変化したチェンジを引っ掛けてゴロになったものでした。そのため決め球は縦のスライダーとカーブになりますが、こちらもクイックになるとばらけるため、どうしてもストレート頼りになり、四球や力んで高めに抜けたものを軽打されピンチになっています。

 

【指名順位予想】

 リリーフ候補となりますが、武器となる変化球はあるものの精度が課題であるため、即戦力とはなりません。そして素材型としてもフォームの問題でコントロールが悪化する、小柄である点。そして戦力としてもかなり力を入れたフォームであるため1年間投げぬける体力がもつかが不安視されます。

 

 伸びのあるストレート・ブレーキの効いたカーブと低めに落ちるスライダーを考慮し、育成4~5位が指名候補となります。クイック時のフォームを安定させる必要があるため、フォームを弄れば投球自体に影響が出る可能性も高く、不安要素が多いことから育成でも低い順位となります。