立大は3回から救援した島田直哉投手(4年)が5回1失点でリーグ戦初勝利を挙げ、7―4で法大に連勝した。
立大が2連勝で勝ち点を挙げた。序盤は3回までに両軍で計11得点の打撃戦となったが、3回から2番手で登板した4年生右腕の島田が5回1失点(自責0)の好投。先発・池田の腰の違和感での負傷降板による緊急登板だったが、リーグ戦初勝利を挙げ「(中継ぎという)重要なポジションで1勝目を挙げたのは凄くうれしい」と喜んだ。前日は同学年の荘司も初勝利を挙げており「自分も1勝したいと思っていた」と力に変えた。
【島田選手の紹介】
185センチ88キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
セットから大きく足を上げた後、しなりを効かせた腕の振りでオーバースローよりも低い角度から最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台の縦のスライダーに110キロ台の大きく弧を描くカーブ、120キロ台のフォークを投げ込んでいきます。
武器はの伸びのあるストレートに大きく縦に割れるカーブとのコンビネーション。投げ下ろす角度あるストレートは打者が反の出来ず、ストレートを狙った打者に対しては緩急を感じさせるカーブでストライクを奪っていきます。さらに小さく落ちるフォークで仕留めます。
チームでは主に先発で起用。中継ぎがメインだったものの、4年春に先発の池田選手が故障により降板。緊急登板となった島田選手が5回1失点と好投したことで先発として起用されるようになり、先発として4試合を投げ2勝をあげています。
伸びしろが期待される素材型右腕として注目されます。
【指名への課題】
課題はスタミナの無さ。最長でも5イニング途中で降板しており、完投経験は0となっています。その原因はスタミナ不足により4回以降球が浮き気味になり、角度があったストレートは高めに浮くようになりしっかり捉えられるようになります。
またスライダー・フォークも変化量が落ち腰の高さに集まるようなるため、スタミナが切れてくると空振りが取れなくなり粘られ、その中の失投を痛打されています。
もう一つの課題が早いカウントから狙われて失点していること。島田選手が特に打ち込まれているカウントは3球以内が多く、特に初球・1-1・0-1と打者が強振してくる場面での被打率は29打数12被安打3被本塁打と4割以上も打ち込まれています。一方で2ストライクまで追い込むと被打率は2割前半と抑えているため、安定してカウントを稼げるストレートを狙い打ちされています。
クイックになり球威が落ちると打たれているわけでなく、安定してカウントを稼げる球がストレートのため初球をストレートで入る割合が多く、ストレートの被打率が上がっています。
【指名順位予想】
今年の立教は荘司・山田選手と1位候補が2名おり、左腕リリーフの宮選手が同級生ドラフト候補で揃っているため、今年の4年投手で公式戦で登板しアピールが出来ており、一方で実績が少なく先発としてはすぐに計算できない島田選手はプロ志望を出さず、社会人チームに就職する可能性があります。
プロ志望を提出した場合は素材型右腕として将来的な先発候補として期待。そのため育成2~3位が候補となります。